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グラフィック設定のアンビエントオクルージョンとは

最近の3Dゲームには必ずと言っていいほど存在するグラフィックオプションのひとつがアンビエントオクルージョンです。このアンビエントオクルージョンとはどういう機能かを解説したいと思います。

アンビエントオクルージョンとは

アンビエントオクルージョン(Ambient Occlusion)は訳すと環境遮蔽となります。アンビエントオクルージョンはオブジェクトに対しての光と、その影に関する設定オプションです。

光には、太陽やサーチライトといったオブジェクトに直接当たる直接光と、壁や物体に反射した空間の明かりや光を指す環境光に分かれます。アンビエントオクルージョンはこの環境光がオブジェクトに当たることでできる複雑な影を実現するための技術のことをいいます。

アンビエントオクルージョンをオフにすると、環境光による陰影が計算されずに直接光のみの影になるため、現実感の薄い、違和感を感じる影の表現になってしまいます。アンビエントオクルージョンをオンにしたときと、オフにしたときのスクリーンショットを見比べてみるとその違いは一目瞭然です。

アンビエントオクルージョンの種類

アンビエントオクルージョンには手法によって種類があります。

SSAO(Screen-space Ambient Occlsion)

もっとも一般的なアンビエントオクルージョンはSSAOです。

HBAO(Horizon-based Ambient Occlsion)

HBAOはSSAOの改良版です。環境光による陰影の計算アルゴリズムの最適化など、SSAOよりもよりリアリティのある描写が可能になっています。HBAOはNVIDIA製グラフィックカードのアンビエントオクルージョン技術です。またさらに改良されたHBAO+というのも存在します。

HDAO(High-definition Ambient Occlsion)

HDAOもSSAOの改良版でHBAOと同じですが、こちらはAMD製グラフィッカー度のアンビエントオクルージョン技術です。

VXAO(Voxel Ambient Occlsion)

VXAOは2016年にRise of the Tomb Raiderで導入されたNVIDIAによる新しいアンビエントオクルージョン技術です。DirectX 12に対応し、さらにアルゴリズムも見直され、さらに高精度な描写が可能になっています。

アンビエントオクルージョンは有効にするべき?

2007年にCRYSISで初めて導入されたアンビエントオクルージョンはSSAOで、当時は画期的な技術でしたがグラフィックカードへの負荷が大きく、その恩恵にあやかれる人はそれほど多くはなかったはずです。しかし今のグラフィックカードにとってはほとんどパフォーマンスへの影響が出ないほどになっています。

HBAOやHDAOはプレイするゲームがそれぞれに対応している必要があるため、とりあえずSSAOでアンビエントオクルージョンを有効にしておくことをオススメします。よほど古いグラフィックカードを使用していない限りは、SSAOはパフォーマンスに大きなインパクトを与えることはないはずです。それでも動作が重い場合は、真っ先にアンビエントオクルージョンをオフにするのではなく、アンチエイリアスなど他の影響度の大きい項目を見直すと良いでしょう。

またVXAOはHBAOの後継としてNVIDIAによって開発されましたが、CRYSISの時と同様にグラフィックカードにかかる負荷が大きくなっています。アンチエイリアスをかけた状態でVXAOまで有効にするには、かなりのハイパフォーマンスパソコンが必要になるでしょう。まずはSSAOからアンビエントオクルージョン技術の素晴らしさを体験してみてください。

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