PCゲーマーの間ではマウスコンピューターよりもG-Tuneのほうが知名度が高い気がします。でも両者は一緒のものです。厳密に言えば違うので、ちょっと混乱しますよね。
ではマウスコンピューターとG-Tuneはどのような関係性なのでしょうか。そしてどのような違いがあるのでしょうか。
マウスコンピューターという会社
マウスコンピューターは日本で歴史のあるBTOメーカーです。私は昔、マウスコンピューターは海外の会社かと思っていましたが、ずっと日本だけでやってきています。
マウスコンピューターのサイトを調べればわかるように、「株式会社マウスコンピューター」という企業で、通販や店舗でパソコンを組み立て・販売しています。
最近はマウスコンピューターという会社名は残しつつ、mouse(マウス)という名称で宣伝しているため、今後は「mouseのパソコン」なんて呼ばれ方が一般的になってくるかもしれません。
G-Tuneはマウスコンピューターのブランド
一方でG-Tuneは会社ではありません。マウスコンピューターのゲーミングPCブランドです。マウスコンピューターのパソコンをG-Tuneという名称で販売しているだけです。
これは決して珍しいことではありません。ドスパラならガレリア、DELLならALIENWARE、パソコン工房ならレベルインフィニティ、ツクモならG-GEAR、サイコムならG-MASTER・・・とどのBTOメーカーもゲーミングPCブランドを推し進めています。
つまり「G-Tuneのパソコン=マウスコンピューターのパソコン」という図式が成り立ちます。工場、保証、サポート体制なども完全に一緒です。
マウスコンピューターとG-Tuneの違い
ではマウスコンピューターのパソコンとG-TuneのゲーミングPCにはどのような違いがあるのでしょうか。
ケースが違う
最大の違いはPCケースです。mouseブランドのパソコンとG-Tuneブランドのパソコンとでは、PCケースがまったく違います。G-TuneはG-Tune専用のPCケースを使っています。
ゲーミングPCらしいデザインになっていることもそうですが、一般的なパソコンよりもハイスペックなのでエアフローにこだわっていたり、改造しやすく裏配線になっていたりとPCゲーマーのために最適化されています。
電源ユニットが違う
mouseとG-Tuneとで同じスペックのデスクトップが販売されていることがあります。しかしG-Tuneのほうが電源ユニットの容量が多く、80PLUSも高級なことが多いため、やはりゲーミングPCを買うならG-Tuneを選ぶべきだと思います。
おそらくゲームでの負荷を考えてのことなのでしょう。グラフィックボードは電源ユニットの容量をかなり食いますし、それに伴って温度も上がりやすいので、良い電源ユニットを選べるG-Tuneのほうがいいです。
小型ゲーミングPCやゲーミングノートPCを選べる
ミドルタワーやフルタワーならmouseブランドのパソコンでも完全同一のスペックにすることが可能です。ただ、G-Tuneにだけ小型ゲーミングPCがあります。mouseブランドで小型ゲーミングPCを買うのは不可能です。
また、ゲーミングノートPCも同様です。マウスコンピューター本体のサイトで販売しているのはあくまでもオフィス用ノートPCです。決してスペックは高くありません。
特にグラフィックボードの違いが顕著で、GTX1070やGTX1080を搭載したハイスペックなゲーミングノートPCはG-Tuneにしかありません。
結論としてゲーミングPCを買いたいならG-Tuneブランドのパソコンをおすすめします。そして単純にハイスペックなパソコンが欲しい場合も、マウスコンピューターのサイトではなくG-Tuneのサイトで探したほうが手っ取り早いです。