ゲーミングPCを販売しているBTOメーカーは日本国内だけでもたくさんあります。それぞれ価格、サポート、ラインナップ等が違うわけですが、最大の違いはカスタマイズの自由度です。
普通は「カスタマイズの選択肢が多いほうが良いBTOメーカーだ!」となりそうですが、必ずしもそうではありません。なぜならパソコン初心者にとってカスタマイズの工程こそ鬼門だからです。
パソコン初心者には難しいのがカスタマイズ
BTOメーカーでゲーミングPCを購入する場合、以下の工程を辿ります。
- ゲーミングPCの基本モデルを選ぶ
- カスタマイズ画面でパーツ、周辺機器、サポート等を選ぶ
- 支払いや配送の方法を選ぶ
- 注文を確定する
- パソコンが届く
ゲーミングPCを基本構成のまま買うなら別ですが、ほとんどの人はカスタマイズ画面で何かしらパーツを変更します。簡単なのはメモリ増設、HDD増設です。これならパソコン初心者でも簡単でしょう。
しかし細かいカスタマイズができる玄人向けのBTOメーカーだと、パソコン初心者は必ず手が止まります。
グラフィックボードの場合
例えばあなたがGTX1060搭載ゲーミングPCを買おうとしたら、サイコムでは以下のような選択肢が表示されます。
- GeForce GTX1060 3GB MSI製 GTX1060 AERO ITX 3G OC
- GeForce GTX1060 6GB GIGABYTE製 GV-N1060IXOC-6GD
- GeForce GTX1060 6GB MSI製 GeForce GTX1060 ARMOR 6G OC V1
- GeForce GTX1060 6GB ASUS製 STRIX-GTX1060-DC2O6G
- GeForce GTX1060 6GB MSI製 GeForce GTX1060 GAMING X 6G
それぞれの違いがわかりますか?パソコン初心者は間違いなく「え、何が違うのこれ・・・」と戸惑うはずです。頑張って検索しても価格差に見合った性能差があるのかどうかすらわからないと思います。
比較的選ぶのが簡単なグラフィックボードですらこんな状態です。SSDや電源ユニットはさらにわけがわからないです。つまりパソコン初心者がBTOゲーミングPCを買うなら、カスタマイズの選択肢が少ないBTOメーカーを選んだほうが迷いません。
むしろパーツを厳選してくれていると考えれば、失敗することもないので安心です。無理に玄人向けのBTOメーカーでゲーミングPCを購入して、届いてみたら実はOS非搭載で注文していた・・・なんて失敗をするなんて嫌ですよね。
だから自分のパソコンやパーツの知識に見合ったBTOメーカーでゲーミングPCを注文すべきです。もちろんパーツの知識が豊富な人は玄人向けのBTOメーカーで注文したほうが満足感を得られます。
初心者向けのBTOメーカー、玄人向けのBTOメーカー
ではカスタマイズの難易度から、BTOメーカーを初心者向けか玄人向けかを評価してみます。私は以下の順番で初心者向けだと思っています。
やはり真ん中に位置するドスパラが圧倒的な人気があります。パソコン初心者でも問題なく選べる範囲ですし、高品質なパーツが揃っているからです。それより玄人向けになると一気に難易度が上がります。