グラボの交換は簡単、CPUの交換は面倒。だからでしょうか、ゲーミングPCを買い換えるタイミングって大抵の場合はCPUの性能不足がきっかけなことが多いです。
ゲーミングPCを購入して、グラボを新しくして、ゲーミングPCを買い換える・・・というパターンが一般的です。でもよく考えてみるとグラボの性能にはまだ余裕があって、今使っているグラボを流用したいと思うかもしれません。
そんな時に買いたいのがグラボなしのBTOパソコンです。いえ、この書き方は性格ではありませんね。グラボは搭載されていないけれど、他のパーツはゲーミングPCに相応しい性能を持ったBTOパソコン、が正しいでしょう。
注目すべきは電源ユニット
CPUとメモリ、ストレージに関して心配はありません。どのBTOメーカーでもそこそこ高性能なCPU、メモリ、ストレージで構成されたデスクトップは簡単に見つかります。少なくともゲーミングPCで主流のパーツが搭載されたデスクトップなら買えます。
しかし問題は電源ユニットです。グラボなしのBTOパソコンはグラボが搭載されることを前提とされていないため、電源ユニットの容量が少なく貧弱なのです。
そんなBTOパソコンにグラフィックボードを登載したとしても、容量不足が原因でグラボが動かなかったり、本来の半分の性能しか発揮されなかったりするので、ゲーミングPCとしては不適格です。
だからCPU、メモリ、ストレージばかりに注目するのではなく、むしろ「電源ユニットを大容量にカスタマイズできるか」を気にすることが最重要です。
ゲーミングPCとして使うなら最低でも500W、ハイスペックなら700W、ハイエンドなら850Wはほしいところです。私なら数年後にまたグラボを交換することを考えて、800W以上にします。
おすすめのグラボなしのBTOパソコン
BTOメーカーによってカスタマイズの幅がかなり異なります。電源ユニットをしっかりカスタマイズできるBTOパソコンを探してみました。
ドスパラ Magnate FE
メモリは初期構成だと8GBですがカスタマイズで16GBに増やすのがおすすめです。ストレージ容量が少ないのはHDDもグラボと一緒に移行することを前提としているようです。電源ユニットの容量は最大850Wのものに変更できます。
需要にマッチしているのでしょうね。ドスパラのミニタワーパソコンのなかで売れ筋ランキング3位に入っています。他のBTOメーカーに比べて激安なので一番におすすめしたいです。
ツクモ AeroStream RM7J-E180/T
逆にミドルスペック程度でいいなら良い候補になります。例えばGTX1060を移行するにはぴったりです。コスパで考えるとドスパラのほうがおすすめです。
サイコム Radiant GZ2800Z390
電源ユニットはさらに素晴らしく、20種類くらい用意されています。最大1200Wもの電源ユニットもあります。しかし初心者には選び方が難しいですし、何より非常に高額なので「これなら普通にゲーミングPCを買い換えればいいのでは」なんて思ってしまいます。やはり総合的にはドスパラがいいですね。