LoLはMOBAと呼ばれるジャンルで圧倒的な人気を誇り、まさにeスポーツを本格化させたタイトルのひとつです。最近では純粋にスポーツとしてLoLをとらえる層が広がり、高校や大学でサークルができはじめています。毎日新聞とサードウェーブが共同開催した「全国高校eスポーツ選手権」は、記憶に新しいところですね。
では、LoLをスポーツとして楽しむ学生は、ゲーミングPCに何を求めているのでしょうか。彼らの声をベースに「使えるPC」を考えてみましょう。
ゲーミングノートPCは不要?LoLプレイヤーの生の声
Impressが運営する「GMAE Watch」が、LoLを真剣にプレイする学生に対してインタビューを行った記事を掲載していました。(2019年5月付け https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1185324.html)
この記事によれば、LoLを日々研究する学生サークルプレイヤーから、以下のような意見が出たそうです。
- 画質や見栄えよりも「処理・FPS優先」
- 処理のためには画質を落とす
- ベースは「LoLが動いて視認性が良いこと」
- PGB装飾や細かいスペックにはこだわりが無い
- ノートPCの場合、許容できる重量は1kg
- 公共のWi-fi環境ではプレイしない
学生LoLプレイヤーは、LoLを「娯楽」ではなく「スポーツ」と捉えていることが伺えますよね。つまるところ、「LoLをスムーズかつ確実に動かすこと以外に興味が無い」と言い換えても言い訳です。
特に下3つの意見は、一般的なゲーミングノートPCを否定するような内容とも言えます。それもそのはずで、学生LoLプレイヤーの中にはノートPC不要論を掲げる人も少なくないのだとか。
確かに競技としてLoLを考えた場合、キーボードのうちにくさや画面の小ささ、不安定なWi-fiといった「不確定要素」は、できるだけ除外しなくてはなりません。
やはり「ガチ勢ほどデスクトップ」は、LoLの世界でも同じなのでしょう。しかし、同様に「これならば使えそう」といった意見が出たことも確かなのです。
LoLガチ勢が認める「使えるノートPC」とは
同記事では、学生LoLプレイヤーからノートPCの要望を聞き出しており、次のような意見が好評を博していたとのこと。
- 観音開きでマルチモニター状態になる
- キーボードもしくは本体に角度をつけられ、打鍵しやすい状態で固定できる
- 140FPSを叩き出し、重量は1.3kg、モニターは13インチ
3つ目は実際にサードウェーブ社が持ち込んだサンプルで、価格は13万円ほどを想定しているとのこと。
このモデルにはプレイヤーたちも好感を示していたようです。おそらく「1kgちょっとの重量で140FPSを叩き出す」という点が刺さったのだろうと思います。
軽くて薄いわりには”ガチ”なプレイも許容できるとなれば、確かに欲しくなりますよね。
スペックよりも”体感”の時代へ
今回の記事を読んで、「ゲーミングPCもスペックより体感の時代」なのかなと、強く感じました。私がPCを使ってゲームを始めたころは、何よりも数字、スペックを重視していましたし、現在でもその傾向はあります。
何となくですが「CPUもGPUも強くてメモリも多いし、これで良くなったはずだ」という心理のもとでプレイしていたように思います。
しかし、学生LoLプレイヤーは、「スペックよりもいかにストレス無く動くか」に焦点を当てていました。内部のスペックよりも重さや目に見える部分、触って感じた感想を素直に述べているのだと思います。
そう考えると、「軽い、安い、しっかりFPSが出る」という点さえクリアできていれば、どんなPCでも良いのかもしれませんね。