30~50万円を超えるような高額ゲーミングPCが、不慮の事故によって使えなくなったとしたら…。可能性こそ低いものの、あり得ない話ではないですよね。
実は、初期不良や一定期間内の故障以外の「事故」「災害」によって故障したゲーミングPCには、保険が使えることをご存じですか?
落雷や水漏れゲーミングPCが故障したら?
ゲーミングPCは精密機械ですから、電気や水気に弱いことは言うまでもありません。そのため「落雷」や「上階からの水漏れ被害」で故障する可能性があります。
こういった「災害」や「事故」で故障したゲーミングPCは、「家財保険」によって補償されることをご存じでしょうか?家財保険とは、住宅用の火災保険に含まれている補償です。賃貸住宅に入居するとき、火災保険への加入が義務付けられていますよね。
この火災保険の中には「電化製品」「衣類」「日用家具」などを補償する家財保険が含まれています。
下記は、一般的な家財保険の補償内容です。
家財保険の補償内容
火災、落雷、破裂・爆発
家財が焼失してしまったり、損害を受けたりしたとき、または落雷などで電化製品が壊れた場合に保険金を受け取れます。
風災、雹災、雪災
台風などで窓ガラスが割れ、それによって家具や電化製品が破損したときに保険金が支払われます。
水濡れ
マンションやアパートなどで、上階から水漏れが発生し、家具や電化製品、衣類などが水浸しになったとき、保険金が支払われます。
このほかにも、「盗難」「水災(大雨、洪水など)」「破損、汚損(模様替えで破損させたり、飲み物をこぼしたとき)」でも保険金が支払われることがあります。
「時価」か「新価」かで異なる補償額
このように事故や災害での故障に強い家財保険ですが、補償として支払われる金額は「時価」か「新価」かで大きく異なります。
・時価…新品価格から、経過年数による価値の減少分を差し引いた価格(2年前に20万円で購入⇒現在は10万円の価値、など)
・新価‥新品(もしくは同等品)と同様の価格
例えば、1年前に25万円で購入したゲーミングPCが、落雷によって故障したとしましょう。このとき、補償内容が「時価」ならば1年間分の価値減少があると考えて「15万円」が支払われます。一方、新価ならば新品価格と同様ですので、25万円に近い補償となるわけです。
自宅に高額なゲーミングPCがある場合は、できるだけ「新価」で補償が受けられる家財保険に加入しておくと良いでしょう。
BTOショップの保険も活用しよう
ゲーミングPCの補償としては、BTOショップが独自に設けている保険に加入する方法もあります。例えばドスパラが設けている「パソコン保険」ですね。自然故障以外の破損、水漏れ、持ち主の過失による故障もカバーしてくれる便利な保険です。
また、修理時の自己負担金がゼロで済むため、家財保険と比べても遜色がありません。保証年数に応じて掛け金が必要ですが、家財保険と組み合わせればどんな事態にも対応できるでしょう。
個人的には、20万円以上のゲーミングPCには必ず保険をかけておくべきだと感じています。特にCPUやGPUが世代交代した直後2~3年は値下がりのリスクがないため、保険のメリットが大きくなりますよ。