CPUの性能を比較する場合に一番目が行くのは動作クロック数や、ターボブースト時の最大クロック数でしょう。コア数は2コアや4コア、6コアや8コアといったように種類が多くありますが、4コアのCPUが現在の主流です。少しリーズナブルなCPUであれば2コアのものもあります。では2コアと4コアのCPUにはどれほどの違いがあるのでしょうか。
CPUの2コアと4コアの違いをテストする環境
では2コアと4コアでのCPUによるゲームタイトル別の比較を行いたいと思います。今回テストする環境は下記のとおりです。
システム構成
- OS : Windows 10 Home
- CPU : Intel Core i5-4690K @4.6GHz
- メモリ : KINGSTON HyperX DDR3@1866MHz
- グラフィックカード : NVIDIA GeForce GTX 960 4GB
- SSD : 120GB
実際にデュアルコアのCPUも存在しますが、動作クロック数やターボブーストテクノロジーの有無など条件が変わってしまいますので、コアをON/OFFして2コアと4コアでの動作をエミュレートします。
CPUの2コアと4コアでのゲームタイトル別比較
では実際にゲームタイトルでどれくらいの差がでるのかチェックしていきたいと思います。
コールオブデューティー ブラックオプス
- GTX 960 + 2コア : 平均58.77fps / 最大75fps / 最小40fps
- GTX 960 + 4コア : 平均88.84fps / 最大97fps / 最小51fps
DIRT ラリー
- GTX 960 + 2コア : 平均67.34fps / 最大102fps / 最小57fps
- GTX 960 + 4コア : 平均84.97fps / 最大112fps / 最小64fps
Dying Light
- GTX 960 + 2コア : 平均54.91fps / 最大71fps / 最小15fps
- GTX 960 + 4コア : 平均64.66fps / 最大91fps / 最小28fps
グランドセフトオート5
- GTX 960 + 2コア : 平均61.87fps / 最大94fps / 最小38fps
- GTX 960 + 4コア : 平均107.56fps / 最大152fps / 最小74fps
マルチコアに対応したゲームであれば影響は大きい
上記の比較の差を見れば違いは歴然です。最近のゲームタイトルの多くはマルチコア・マルチスレッドに対応しています。そのためコア数やスレッド数が制限されてしまう場合はゲームパフォーマンスにも大きく影響を及ぼすようです。
もちろんすべてのタイトルが対応しているわけではありません。また4コアまで、4スレッドまでといったように対応する上限が決まっているものもあります。その場合はいくら8コア16スレッドのCPUを使ってもその恩恵を得ることはあまりないでしょう。
ゲーム用にパソコンを構成するのであれば、4コア4スレッド以上のCPUを選択することをオススメします。動画のエンコードや実況配信などをするのであればより多くのコアやスレッドに対応したCPUを選択するのも良いかもしれませんね。