ゲームが快適に動作するかを比較する際、CPUやグラフィックカードは大きくパフォーマンスに影響を及ぼしますが、メモリの量の違いでどれくらいの差があるのかはあまり比較する機会はないのではないでしょうか。今回は7つのゲームでメモリ量の差による違いをチェックしてみたいと思います。
メモリ8GBと16GBでのテスト環境
今回テストするパソコンの構成はメモリ量を除きすべて同じ構成になっています。
システム構成
- OS : Windows 10 Home
- CPU : Intel Core i5-7600K @4.50GHz
- グラフィックカード : NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
- メモリ : KINGSTON DDR4-2400 8GB / 16GB
テストするゲームタイトル
- ウィッチャー3
- マスエフェクト アンドロメダ
- ライズオブトゥームレイダー
- バトルフィールド1
- グランドセフトオート5
- プロジェクトカーズ
- ファークライ プライマル
テストタイトルは上記7つです。最近のCPUやグラフィックカードでのパフォーマンス比較によく使用されるタイトル群となっています。
メモリ8GBと16GBでのゲームタイトル別比較
では実際のゲームタイトル別に実効fpsを比較してみたいと思います。
ウィッチャー3
1920×1080 ULTRA
- 8GB : 平均58fps / 最高64fps / 最低52fps
- 16GB : 平均60fps / 最高66fps / 最低51fps
マスエフェクト アンドロメダ
1920×1080 ULTRA
- 8GB : 平均52fps / 最高62fps / 最低49fps
- 16GB : 平均54fps / 最高64fps / 最低49fps
ライズオブトゥームレイダー
1920×1080 VERY HIGH
- 8GB : 平均88fps / 最高121fps / 最低52fps
- 16GB : 平均89fps / 最高107fps / 最低52fps
バトルフィールド1
1920×1080 ULTRA
- 8GB : 平均66fps / 最高75fps / 最低55fps
- 16GB : 平均67fps / 最高80fps / 最低58fps
グランドセフトオート5
1920×1080 VERY HIGH
- 8GB : 平均64fps / 最高71fps / 最低50fps
- 16GB : 平均67fps / 最高79fps / 最低52fps
プロジェクトカーズ
1920×1080 HIGH
- 8GB : 平均69fps / 最高79fps / 最低58fps
- 16GB : 平均75fps / 最高80fps / 最低60fps
ファークライプライマル
1920×1080 ULTRA
- 8GB : 平均61fps / 最高72fps / 最低47fps
- 16GB : 平均62fps / 最高74fps / 最低54fps
メモリ8GBと16GBでの差はわずかながらも確かにある
これらの比較からわかるのは、2fpsから大きくても10fpsの差はないということがわかります。この差を大きいとするか、小さいとするかは人それぞれですが、たしかに8GBと16GBで差が生まれるのは確かなようです。
もちろん単純にメモリの量だけで差を確定することはできません。4GBx2の8GBメモリで10,000円前後、8GBx2の16GBメモリで20,000円前後と単純に価格は倍となっているのが最近の市場相場です。
10,000円でグラフィックカードを一つ上のグレードにすることもできる場合もあるでしょう。そうなればグラフィックカードをグレードアップするほうがより多くのfpsを稼ぐことができる場合もあります。
しかし重量級タイトルの中には16GBのメモリが推奨とされていて、16GB以下ですとゲームのパフォーマンスを著しく下げてしまう場合もあります。その場合にはもちろん16GBにすることが最優先でしょう。