2018年はさまざまな先端技術が世間の話題となりました。その中に「デジタルサイネージ」という言葉があります。
聞きなれない言葉かもしれませんが、今後デジタルサイネージはいたるところで目にする可能性があるのです。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、簡単にいうと「デジタル技術を駆使した広告の技術」です。屋外や店頭、公共空間・交通機関などにおいて、電子的な表示機器(ディスプレイなど)を使って情報を発信します。
ディスプレイの大型化と高画質化、無線LANなどネットワーク技術の普及により実現可能になった、新しい広告の手法といえます。
一般的には「デジタル看板」や「電子看板」とも呼ばれるでしょう。駅ビルやショッピングモールで、時間が経つと画面が切り替わる広告を見たことがありませんか?
あれがまさにデジタルサイネージの一種です。
一般のPCでもデジタルサイネージが可能?
デジタルサイネージに必要なのは、PCとディスプレイです。したがって、一般的なPCでもデジタルサイネージを作ることができます。
例えば、企業や病院の受付に展示してある「時間割看板」は、小型モニターとスティックPCで構築されることもあるようです。
高価なネットワーク機器やストレージ、サーバーの導入は不要で、サイネージ用アプリとPC、モニターさえあれば簡単にデジタルサイネージが開始できます。当然のことですが、ゲーミングPCでも可能ですね。スペック的には何ら問題ありません。
同時12画面表示可能なデジタルサイネージ用PCも
大手BTOショップ「ドスパラ」を展開するサードウェーブ社は、最大12画面のマルチディスプレイに対応したデジタルサイネージ用PC「MD-12」を発表しています。
スペックは以下のとおり。
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | Core i7-8700 プロセッサー |
GPU | GTX 1050 Ti 4GB |
メモリ | 16GB PC4-21300 (DDR4:最大 64GB) |
ストレージ | SSD 1TB&HDD 3TB |
電源 | Enhance 800W 静音電源 |
このようにデジタルサイネージ用PCは、いわゆる「ミドル~ハイエンドクラスのゲーミングPC」とスペックが酷似しています。12画面出力対応するため、画面出力仕様に違いはあるものの、ハードウェア的には特に大きな違いが見受けられません。
デジタルサイネージ用アプリの活用が肝
デジタルサイネージを開始するには、専用アプリを使うと良いでしょう。例えば、前述した「時間割看板」は、アイオーデータが法人向けに提供しているアプリです。
また、フリーのアニメーション用ソフト「9VAe(きゅうべえ)」でも、デジタルサイネージの作成が可能です。9VAeはフリーソフトで、プログラミングの知識は必要ありません。無料のエディタとプレイヤーだけで完結します。
大学でのイベントやホームパーティーなどで、簡単なデジタルサイネージを設置してみたいときは、ゲーミングPC+9VAeで対応できそうですね。