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コア数が多い=高性能ではない!CPUの「コア数」に関する誤解

今、ゲーミングPCのCPUは「メニーコア時代」を迎えて、コア数が劇的に増えています。ほんの3~4年前は、ハイエンドCPUでも4コアでした。しかし、今や6コアや8コアが当たり前になり、16コアも珍しくなくなってきています。ここで注意したいのが「コア数=性能」ではないということ。

今回は、誤解されがちな「CPUのコア数と性能」について、解説します。

コア数が多いほど高性能は間違い

まず基本的な知識として、CPUの性能がどのように決まるのかを覚えておきましょう。CPUの性能は「1クロックあたりの性能×クロック数×コア数(スレッド数)」で決まると考えてください。

このとき、注目すべきは「1クロックあたりの性能」です。1クロックあたりの性能は、CPUの製造プロセスやアーキテクチャの種類によって変わります。

例えば、

Intelの第4世代CPU「Haswell」 製造プロセス22nm
Intelの第8世代CPU「Coffee Lake-S」 製造プロセス14nm

この2つは単純にクロック数やコア数で比較できません。なぜならコアアーキテクチャの世代が違い、製造プロセス(プロセスルール)も異なるからです。

基本的に製造プロセスは小さいほど優秀で、1クロックあたりの処理性能も高いです。また、IntelとAMDのように、設計している企業が異なる場合も単純比較が難しくなります。

しかし、「同じ製造プロセス、もしくは同じアーキテクチャ同士」であれば、クロック数やコア数の比較は有効でしょう。これらのことから、単純に「コア数が多い=高性能」とはならないことが理解できるかと思います。

要は「アーキテクチャの世代が新しく」「製造プロセスが小さい」ことのほうが大切なわけです。その前提があってはじめて「コア数」が活きてきます。

ではゲーム用なら何コアが最適なのか?

結論から言うと「4コア~6コア」が最適だと思います。2019年時点では、4コアから6コアのCPUでボトルネックが発生しにくく、大半のゲームに対応できています。

しかし、これはあくまでも「シングルスレッド性能が高い(アーキテクチャの世代が新しく、製造プロセスが小さい)」ことが前提です。シングルスレッド性能が高く、なおかつコア数が多ければ、高性能なCPUである可能性が高いわけです。

最近では、マルチコア性能で驚異的な伸びを見せるCPUが増えましたが、マルチコア性能はあくまでも「ソフト側(ゲーム側)が対応している」ことが前提です。現状(2019年時点)では、6コア以上に標準対応したソフトウェアはまだまだ少ないことも覚えておいてください。

GPUとのバランスも重要

また、GPUのグレードとCPUのグレードに差がありすぎると、ボトルネックが発生しやすくなることから、この2つのランクと世代をできるだけ揃えることも重要になってきます。個人的には、「CPUとGPUの発売時期に4年以上差があると危険」だと感じています。

例えば、Haswell世代のCPU(Core iシリーズ4000番台)とGTX1070Tiだと、発売時期にちょうど4年の差があります。動くことは動くのですが、GTX1070Tiの性能をフルに活かすのは難しいでしょう。CPU側がボトルネックになるからです。

全てのケースに当てはまるわけではないのですが、この「4年」という数字は意外と使える指標だと思いますよ。基本的には最新世代~ひとつ前の世代の4コアモデル(ミドルレンジ以上)を選んでおけば、ゲーム用途で不満が出ることは少ないはずです。

>> CPUのコア数とスレッド数の意味とは

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