TDPから必要電源容量を逆算する方法

CPUやGPUのスペックを見ると、必ず「TDP」という項目がありますよね。このTDPを消費電力と勘違いする方がいるようです。確かにTDPは消費電力と無関係ではないものの、実際には「発熱量」の目安といえます。つまり、消費電力とイコールではないのです。

しかし、消費電力がわからなければ、必要な電源容量もはっきりしませんよね。そこで、TDPから必要な電源容量を計算する方法を紹介します。

CPUとGPUのTDPから必要電源容量を計算する方法

では早速、TDPを使って電源容量を求める計算式を紹介します。CPUとGPUのTDPが判明していれば、下記の計算式で求められます。

・(「CPUのTDP」+「GPUのTDP」)x1.5+100

例えば、CPUのTDPが65WでGPUのTDPが180Wである場合には、以下のように計算できます。

・(65+180)×1.5+100=467.5

つまり、電源容量が467.5W以上なら問題ないということになります。「Core i7 8700(TDP65W)+GTX1080(TDP180W)」という構成なら、容量500Wの電源でOKということですね。

電源容量500Wは、ミドルレンジ以上のゲーミングPCで「最低ライン」に設定されているのもうなずけます。

>> 電源ユニットの選び方

電源は”変換効率”にも注意

ただし、電源は「80PLUS認証」のグレードによって「変換効率」に違いがあります。変換効率とは「コンセントから流れてくる電気を、どれだけ無駄なく使えるか」という指標です。

変換効率が高ければ高いほど、品質の良い電源といえるでしょう。ちなみに、80PLUS認証のグレードによる変換効率は以下のとおりです。

(数字は左から負荷率20%、50%、100%時点の変換効率)

80PLUS 20%負荷 50%負荷 100%負荷
80PLUS Standard 80% 80% 80%
80PLUS BRONZE 82% 85% 82%
80PLUS SILVER 85% 88% 85%
80PLUS GOLD 87% 90% 87%
80PLUS PLATINUM 90% 92% 89%
80PLUS TITANIUM 92% 94% 90%

このように、電源は「負荷が高まるごとに変換効率が落ちる」わけです。変換効率が落ちれば、パーツに十分な電力を供給しにくくなり、挙動が不安定になります。したがって、通常のPCよりも高負荷状態が長いゲーミングPCでは、できるだけ高いグレードの電源が求められるというわけです。

>> 電源ユニットの80PLUSエディションの違い

電源容量を自動計算するツールも

CPUやGPU以外のパーツも考慮しながら電源容量を決めたいときには、電源容量の自動計算ツールが便利です。例えばMSIの公式サイトにある「電源容量計算機」※1ですね。CPU、GPU、メモリ、ストレージ、ファンの数などさまざまな項目を入力すると、必要な電源容量を自動計算してくれます。

メモリやサウンドカード、ストレージなどを増設する場合には、こういった自動計算ツールの活用もおすすめです。

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