「パソコンは電源を入れる時が一番負担がかかる。長持ちさせるには付けっぱなしがいい。」「電源を付けっぱなしだとHDDの寿命が早くなる」
こういった噂を聞いたことがありませんか?聞く人によって言うことが全然違うような気がするこの2つの噂。この記事では、「デスクトップパソコン」を使う方に向けて、その真相について説明していきます。
「パソコンは電源を付ける時が一番痛む」という説のウソ・ホント
パソコンのそれぞれのパーツは、電源のオン・オフで寿命が全く縮まないわけではありません。しかし、これはパソコンに限らずどんなに堅牢に作られた電化製品でも同じこと。
特にプロセッサやメモリは非常に長生きすることで有名です。しかし、数あるパソコンのパーツの中でも、比較的電源のON・OFFで痛みやすいものも「あると言えばある」というのが本当です。
HDDには多少影響はある
HDDは、プラッタと呼ばれる部分が内部のディスクに摩擦することで動作する精密機械です。摩擦するパーツは当然、「摩耗」します。その摩耗が一番激しく起こるのが、パソコンの電源をONにした時です。
とは言っても、そこまで1年や1ヶ月単位での寿命の変化が起こることはないでしょう。ほとんど、「気にするか・しないか」の問題で、そこまで神経質になる必要がありません。
ディスプレイは「元電源」を切らなければOK
ディスプレイは、例えパソコンの電源を何度も何度も落としたとしても、直接的に影響が出ることはありません。ディスプレイというものは、パソコンの電源を切ったとしても、ディスプレイそのものの元電源によって電力が供給され続けます。
そのため、元電源を何度も何度もON・OFFを習慣的に繰り返すようなことがなければ、ほとんど気にしなくよいでしょう。
電源ユニットの寿命はどう気を配っててもいつかは来る
パソコンの全てのパーツに電力を絶えず供給する「電源ユニット」。この電源ユニットは、価格に比例して寿命が長くなるものと言ってよいでしょう。そもそも、電源ユニットのそれぞれの製品の違いは、価格以外に「壊れにくさ」「消費電力」「静音性」くらいの違いしかないため、何を気にして購入するかといえば、やはり一番気になるのは「寿命」です。
だから逆に言えば「ダメな電源ユニットはどうやってもすぐダメになる」とも言え、買った時にすでに寿命が決まっているようなものです。そのため、例え電源を落とす回数に気を配っていたとしても、壊れる時は壊れるし、壊れない時は壊れないのです。
ゲーミングPCを長持ちさせたいなら最初からしっかりしたパーツを選ぶことが大切です。詳しくは「ゲーミングPCは何年使えるのか?長年使うためのパーツ選び」に書いてあります。