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セクタバイセクタクローンとは?かかる時間や特徴について

セクタバイセクタクローンと普通のクローンコピーとの違い。なかなか説明するのが難しいのですが、よく言われる例えとしては以下のようなものです。

「友達のノートを手書きで書き写す」のが、通常のクローンコピー。「友達のノートを丸ごとコピー機で複製する」のがセクタバイセクタ・クローン。何となくイメージが湧きますでしょうか。詳しく説明していきたいと思います。

セクタバイセクタと通常のクローンコピーの違い

前者の場合は手書きなので、字の書き方や字の上手さ、鉛筆を使う時の筆圧などによって、見た目で言えば原本とはかなりの違いが出ますよね。そのため、字が下手な場合や「こそあど言葉の使い方の違い・ミス」によって、それを読み上げる人によって見え方や伝わる文意が変わってしまう場合があります。

しかし、後者のコピー機での完全な複製の場合。これには見た目にも文章の内容にも、そのほとんどに違いが出ません。厳密に言えば「コピー機のインクで印刷されている」という点と「ペンのインクや鉛筆の鉛で書かれている」という違いはあります。しかし、その文章を読む人に伝わる意味や見え方は、丸っきり一緒と言ってよいでしょう。

データの内容以外はハード的な違いしか出ない

セクタバイセクタ・クローンには、コピー元の内容やデータの格納部分(セクタ)の全てが丸っきり同様の内容で、コピー先へクローンされます。まさに完全な「クローン」です。

しかし、完全なクローンとは言っても、コピー元のHDDとコピー先のHDDが違う機種である場合には、もちろんハード的な齟齬が生じるので、セクタバイセクタ・クローンが適さない場合があります。これを無理やり実行してしまうと、後になってエラーが出ることもあるので、この場合は「通常のクローンコピー」のほうが適していると言えます。

HDDからSSDへのセクタバイセクタ・クローンは最悪

セクタバイセクタ方式に限らず、そもそもクローンコピーというものをHDDからSSDに行ってしまうことは避けましょう。そもそも、HDDとSSDは記憶域の細胞のような役割を果たす「セクタ」の構造が丸っきり異なります。

この場合をコピー機で例えると、「ノートの文章をコピー機でコピーする時に、印刷用紙を入れる部分にプラスチックの板を入れるようなもの」です。プラスチックにインクの塗料はなじみませんよね。

セクタバイセクタ・クローンにかかる時間

セクタバイセクタ。クローンは物凄く時間のかかる処理です。通常の業務用とのパソコンであっても、1TBの容量で「88時間」かかるケースもあるようです。何日かはパソコンが使えないと考えた上で、行う必要がありますね。

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