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「Display HDR」とは?ゲームのリアリティを追求するなら知っておきたい

4K環境の普及に伴い注目されている規格に「4K HDR」があります。4K HDRは、人間の肉眼に近いリアリティを再現できる規格として、4K以上のインパクトがあるとのこと。

そのため、4K HDRに対応したモニターも増えてきました。しかし、一体どの程度の性能を持っているのか、明確な基準が無かったことから登場したの「Display HDR」です。今回は、ゲーマーなら知っておきたい「Display HDR」規格について解説します。

そもそもHDRとは?

まずはおさらいとしてHDRを整理しておきましょう。HDRとはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称です。ちなみに、HDR以前の表示技術はSDR(スタンダードダイナミックレンジ)と呼ばれています。

HDRの特長は「明るさの幅(輝度)」がSDRに比べて圧倒的に広がったことです。SDRでは、日陰や日向は「黒つぶれ」や「白とび」が起こっていました。簡単にいうと、「真っ黒につぶれて何も見えない」か「白っぽくて見えない」かだったわけです。

しかし、実際の人間の目には、多少の日陰や日向は問題なく視認できます。これは、人間の肉眼が認識できる明るさの幅が、SDRに比べて圧倒的に広いからです。HDRでは、人間の肉眼で見たときの描写に近づけるため、明るさの幅を広げることに成功しました。

どのくらい広がったかというと、人間の肉眼が「10の12乗」分の明るさを認識できるとして、SDRは「10の3乗」、HDRは「10の5乗」まで拡大しています。単純にSDRの100倍ですね。これにより、よりリアルで美しい描写が可能になったというわけです。

HDRへどの程度対応できるかを定めた「Display HDR」

このように表示できる明るさが飛躍的に進化したHDRに対し、モニターがどの程度対応できるかは、各ベンダーが個別に性能表示を行っていました。しかし、統一された基準がないと、消費者側は性能評価ができませんよね。そこで登場したのが「Display HDR」です。

Display HDRでは、以下3つの基準を設けています。

  • DisplayHDR 400
  • DisplayHDR 600
  • DisplayHDR 1000

末尾に付属している数字は「輝度」で、数字が大きいほどHDRへの対応能力が優れていると考えてください。

ちなみに一般的なゲーミングモニターの輝度は「250~300cd/㎡」です。一方、DisplayHDRでは、最低ラインが400cd/㎡です。つまり、かなり高い基準をもった規格といえます。

DisplayHDR 400対応のゲーミングモニターも登場

実は、既にDisplayHDR 400対応のゲーミングモニターがいくつか販売されています。代表的なところでは、LGエレクトロニクスの「32GK850F-B」でしょうか。DisplayHDR 400とRADEONの「FreeSync 2」にも対応しています。

FreeSync 2は、GPUとの同期ズレによっておこる表示の揺れやラグを防ぐ技術です。つまり、よりリアリティのある映像が、同期ズレを起こさずに楽しめるというわけですね。価格は65000円前後とやや高めですが、海外の3DRPGやFPSを好むゲーマーなら、投資する価値があるかもしれません。

今後は、ゲーミングモニターもDisplayHDRへの対応が進むでしょう。GPUの性能だけでなく、実際に目に触れるモニターにも注目していきたいですね。

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