2018年9月以降に一般販売されるnvidiaの新世代グラボ「RTX2000シリーズ」の登場で、数年ぶりにグラボの更新を考えている方は多いでしょう。しかし、前世代の「GTX1000シリーズ」もかなり優秀なだけに、どちらを選ぶか迷うのではないかと思います。
そこで、グラボの世代交代時期におけるグラボの選び方を提案していきます。
「GTX1000」vs「RTX2000」狙うならどちら?
2018年の秋から2019年の初頭にかけて、nvidiaは続々と新グラボを市場投入する予定です。9月20日のRTX2080Ti発売を皮切りに、10月以降はミドルレンジの「RTX2070」や「RTX2060」「RTX2050」も控えています。そのため、これら新製品に目を奪われがちなのは、PCゲーマーならば仕方のないこと。
しかし、新世代のグラボが登場すると、旧世代のグラボは型落ち価格になることが多いため、「性能を取るか安さを取るか」という選択が発生します。グラボはCPUよりも型落ち品の値下がり幅が大きい傾向にあり、予算次第では旧世代のグラボ(今回ならばGTX1000シリーズ)を購入したほうが良い可能性もあるわけです。
どちらが良いかは、「性能差」によるとしか言えませんね。ちなみにGTX900世代からGTX1000世代への更新時は、圧倒的にGTX1000シリーズを買ったほうが得でした。
これは、GTX1000シリーズが極めて優秀だったからです。特にミドルレンジクラスの「GTX1050」や「GTX1050Ti」は、多くのPCゲームファンを満足させる性能を低価格で提供した名機といえます。
繰り返すようですが、「RTX2000シリーズ」と「GTX1000シリーズ」の性能差がどの程度かで、正解は変わってくるのです。新世代に買い換えるなら「RTXシリーズへのアップグレードに電源交換は必要か?」の記事を確認しておいたほうがいいです。
あえて型落ち品を狙う場合は?
グラボは、世代交代によって中古品の流通も増えます。したがって、GTX1000シリーズの中古を安く手に入れるという方法も検討すべきでしょう。
このとき、できるだけBTOショップが販売している「保証付きの中古品」を買うようにしましょう。グラボは高負荷環境で使用していると、ファンや基盤が劣化することがあります。
BTOショップの検品を通過した保証付きの中古品ならば、「購入したはいいが数日で故障した」といったトラブルにも対応可能です。
ちなみに私は、GTX1050TiかGTX1070Tiの型落ち品が安くなったら、購入を検討するつもりです。前者はサブマシンのグラボとして、後者はメインマシンのグラボとして、まだまだ現役で使える性能だからです。ただし、価格がやや落ち着いてきた時期を見計らってRTX2000シリーズに移行するでしょうね。
中古品の購入は慎重に!
半導体は理論上劣化しないとはいえ、長年にわたって高負荷環境で使用したグラボは、故障のリスクがあります。GTX1000シリーズが登場したのは2016年の5月末ですから、2年半近く使用しているグラボもあるわけですよね。
オークションサイトで安く手に入れるのは、ややリスクが高いといえるでしょう。できるだけ大手のBTOショップが提供する中古品を狙っていきたいところです。中古PCやアウトレット品については「アウトレット、訳ありのゲーミングPCまとめ」で紹介しています。