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PCI-Expressのバージョンや大きさの違い

グラフィックカードを設置するときに使う、マザーボード上にある長いスロット。それがPCI-Expressです。

実はUSBボードやTVキャプチャボードなどもつなぐことができるんですが、その規格は「バージョン」と「大きさ」という2つの軸でわけられます。

グラフィックカードだけではないPCI-Expressの基礎を復習しましょう。

PCI-Expressとは

PCI-Expressは、マザーボード上にない機能を後付けするための拡張用ポートとその規格です。前述の通り、グラフィックカードやUSBボード、TVキャプチャボードなど、様々な拡張用ハードウェアをつなげることが出来ます。

現時点ではかなり普及していて高速・大容量な転送が可能なことから、マザーボードにもほぼ標準装備で付いているでしょう。

単方向だけでなく、双方向のデータ転送も可能です。

バージョン

現在、PCI-Expressは1.1から2.0、3.0、4.0まで4つのバージョンが使われています。その他に1.0と1.0aという規格もありましたが、これらはほぼ使われていません。

また、2019年内の策定完了を目指している5.0というバージョンがあります。

バージョンによって転送速度が違い、レーンあたりではバージョンがひとつ上がる毎におよそ2倍(厳密にではありません)になります。

大きさ

ここでいう大きさとは、レーン数のことです。x1、x2、x4、x8、x16、x32、x64があり、このうちx32、x64はPCI-Express 4.0以降で使われます。

レーン数が多いほど同時にたくさんのデータをやりとりできるため結果的に転送速度も上がるのですが、その分スペースをとってしまいます。

一般的なマザーボードについているのはx16が多く、場合によってはx1やx2、x8がついています。

使用する拡張用ハードウェアによってレーン数をいくつ使うかは決まっていますが、インターフェースがx1のカードをマザーボードのx16に刺すことは可能です。使えるかどうかは保証できませんが。

まとめ

最近はグラフィックカードの性能が上がり、それに伴って放熱させるために大きなファンを備えたものも出てきました。しかしあまりに大きいと他の拡張用カードと干渉するため、実質2つのPCI-Expressポートを専有することになります。

SSDなどのストレージやUSB 3.0ボードなど、PCI-Expressの高速な転送速度を利用するカードは数多くあります。

マザーボードを選ぶときは、自分に必要なポートが十分にあるかもチェックするとよいでしょう。その辺りのことについては「イマイチわかりづらいマザーボードのスペックと規格を解説」で解説しています。

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