ライセンスとは、そのソフトウェアを使用する権利のことであり、ソフトウェアの購入というのはライセンスを購入することで実現しています。
よく使われるOSであるWindows 10のライセンスには、いくつかの種類があります。ライセンスを購入したつもりでも、実は規約違反だったということもありえます。
その場合、無断利用ということになり裁判沙汰となりますので、購入時にはしっかりとライセンスの確認をしておきましょう。
OEM版
OEMはOriginal Equipment Manufacturerの略で、委託者商標による受託製造などと言われる、いわゆるメーカー向けのライセンスです。
個人では購入することが出来ず、メーカー製のPCにプリインストールされた状態でPCごと買うものです。店頭でPCを買うと大抵OEM版がプリインストールされています。
PCの価格に含まれる形となるため価格は非常に安いですが、そのPCでしか使うことができません。
パッケージ版
パッケージ版は、他のソフトウェアと同じように単体のパッケージとしてWindows 10を購入する形のライセンスです。昔はディスクでしたがいまではUSBとなっています。
既にPCを持っていて、そこにWindows 10をインストールしたい時に購入するのですが、大抵のPCにはOEM版がプリインストールされていて、MacなどWindowsがインストールされていないPCにインストールする時くらいしか使うことはないでしょう。
1ライセンスで1台のPCで使うことができます。つまり古いPCからアンインストールして新しいPCへ移すことができるのです。
なお、自作PCの場合は、可能ならパッケージ版を購入するよりも価格が安いDSP版をおすすめします。
DSP版
DSPはDelivery Service Partnerのことで、日本語では販売代理店という意味になります。
これは自作PCユーザ向けのもので、販売代理店が仕入れてPCパーツと一緒にして販売されています。そのためそのパーツを使っているPCでしか使えません。
価格的にはパッケージ版より安く、そのパーツを移せばライセンスも移せるので自作PCにおすすめです。
まとめ
これらのどのライセンスを購入しても、同じエディションなら同じ機能となっています。ですから例えば購入したPCについてきたOEM版のWindows 10 Homeとパッケージ版のWindows 10 Homeは値段が違っても中身は変わりません。
ただし、OEM版の場合は、ライセンス上そのPCでしか使えないOSとなりますので、PCを買い換えた時には再び購入する必要があります。パッケージ版はかなり金額が高いので、OEM版がついていればOEM版を、なければDSP版をおすすめします。
また、Windows 10にはHomeとProがあります。その比較は「Windows 10 HomeとProエディションの違い」の記事でしているので参考にしてください。