GPUはゲーミングPCの「核」となるパーツですが、一方でその価格に頭を悩ませる方も多いようです。特に2台目、3台目のPCには高価なGPUを積むのはためらわれるもの。そこでおすすめなのが中古GPUです。
今回は、「マイニング用」として販売されていた格安の中古GPUに目を向けてみたいと思います。
単価6000円を切るマイニング用RX470
2017年から2018年にかけ、「超バブル」とも呼ばれた仮想通貨市場ですが、最近は落ち着きを見せています。そのため、仮想通貨市場に釣られて盛り上がった「マイニングブーム」も一時の勢いがありません。
このマイニングブームで大量に購入されたGPUの一部が、PCパーツ市場に出回っているのです。2019年1月には、一時は品薄で入手困難だった「RX470」がなんと5980円で投げ売りされているというニュースがありました。
ちなみにRX470は、まだまだ現役として使用できるミドルレンジクラスのGPUです。スペックと性能を簡単に説明します。
AMD RX470のスペックと性能
AMD RX470のスペック
プロセスルール | 14nm FinFET |
演算ユニット数 | 32基 |
シェーダープロセッサ数 | 2048基 |
動作クロック | 926~1206MHz |
TDP | 120W |
AMD RX470の性能
3DMARK TimeSpy | 3904 |
3DMARK Firestrike | 10259 |
FF14ベンチマーク 紅蓮の解放者 | 9973 |
性能面では「GTX1050Ti以上、GTX1060 3GB未満」に収まるイメージでしょうか。RX470は2016年8月に発売ですから、2年半ほど前のGPUです。(2019年1月時点)nvidiaのGPUと比較すると「GTX1060 3GB版」がライバルと言えるでしょう。
単価6000円で買えるGPUとしては破格の性能
このように、マイニング用途として使われていたRX470は、ゲーム用途として見た場合、2万円以上の価値があることがわかります。nvidiaがRTXシリーズをリリースし、AMDが次世代GPUのリリースを目前に控えている今でも、十分に現役として使用できます。
ちなみに、かなり格下のGPUである「GTX750Ti」も、中古価格は6000~7000円です。いかに、マイニング用RX470のコストパフォーマンスが高いかがわかりますね。ただし、今回の投げ売り騒動は店頭販売のみ。これをネットで購入するなら、大手BTOショップの中古販売がおすすめです。
例えば中古パーツを手掛けるドスパラでは、RX470が9490円で販売されています。(2019年1月時点)
中古でそこそこ使える格安GPUとしては、最強候補の一角といっても過言ではないでしょう。初期不良に対して1週間の保証もあり、しっかりとチェックされたパーツばかりですから安心できます。
ネットオークションを使えば、もう少し安く入手できるものの、GPUやCPUは管理や使用履歴が見えないため、個人的には不安ですからね。低価格でTDPも120Wと低いので、これまでCPU内蔵グラフィックのみで遊んでいたユーザーの「最初の一枚」としてもおすすめできます。