SSDは速く、HDDは遅いというのは既にご存知でしょう。これはもはや比べるまでもありません。ではRAIDを組んだHDDではどうでしょうか。
比較するRAIDを組むHDDとSSDののスペック
HDD Seagate SkyHawk 1TB 7200rpm
- インターフェース : シリアルATA 3 (6Gbps/s)
- 容量 : 1TB
- 規格サイズ : 3.5インチ
- 平均故障間隔 : 100万時間
- 読み込み速度 : 180MB/s
- 書き込み速度 : 180MB/s
SSD サムスンEVO 850 256GB
- インターフェース : シリアルATA 3 (6Gbps/s)
- 容量 : 250GB
- タイプ : 3D V-NAND
- 規格サイズ : 2.5インチ
- 平均故障間隔 : 150万時間
- 読み込み速度 : 540MB/s
- 書き込み速度 : 520MB/s
今回RAIDを組むのはSeagateのSkyHawk 1TBモデルです。SkyHawkはSeagateの高性能HDDで監視カメラシステムなど頻繁な書き込みが行われるシステム向けに設計されています。このHDDをRAID0、つまりストライピングで速度に特化させて比較に使用します。
SSDは高性能SSDの代表格のひとつ、サムスンのEVO 850の256GBモデルです。
RAID0のHDDとSSDの比較
今回のテスト環境は下記のとおりです。
- CPU : Ryzen 1600X
- マザーボード : MSI B350M Pro
- RAM : DDR4 16GB デュアルチャネル
- GPU : ZOTAC NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
- OS : Windows 10 Home
ではローディング時間を比較したいと思います。
プレイ開始からオープニングが終了しゲーム画面に切り替わるまでの時間を計測しています。
バトルフィールド1
- RAID0 HDD : 1分17秒
- SSD : 1分01秒
ライズオブトゥームレイダー
- RAID0 HDD : 44秒
- SSD : 23秒
ウィッチャー3
- RAID0 HDD : 40秒
- SSD : 30秒
グランドセフトオート5
- RAID0 HDD : 1分16秒
- SSD : 1分00秒
マスエフェクト アンドロメダ
- RAID0 HDD : 53秒
- SSD : 41秒
RAIDを組んだHDDとSSDの比較結果
残念ながらRAID0を組んだHDDでもSSDのローディング速度に追い付くことはできませんでした。しかしRAID0を組むことでSSDにかなり近い速度を実現できることもわかります。
大体10秒前後の差ですので、そこまで気になるほどの大きな差ではないように思います。容量でいえば、256GBと1TBですからディスク残容量を気にすることなく使えるのはひとつのメリットだと思います。
Seagate SkyHawk 1TBで7500円、サムスンのEVO 850の256GBで12,000円が執筆時の平均価格のようです。EVO 850の1TBモデルも海外ではありますが、35,000円前後と非常に高価です。コストパフォーマンスで考えるとRAID0を組んだHDDも悪くないのではないでしょうか。