AMDの新たなAPU、Raven Ridgeを搭載したRyzen R3 2200GとR5 2400Gですが、これらはクロックロックがかかっていません。そのためオーバークロックが可能になっています。オーバークロックは自己責任になりますが、仮にオーバークロックしたとしてどれほどまでパフォーマンスが出るのかをチェックしてみたいと思います。
Raven Ridge Ryzen R3 2200GとR5 2400Gのオーバークロックテスト用環境
今回テストするパソコンの構成はCPUを除きすべて同じ構成になっています。
Ryzen R3 2200Gのスペック
- ソケットタイプ : AM4
- ベースクロック : 3.5GHz
- ターボクロック : 3.7GHz
- コア数 : 4
- スレッド数 : 4
- クロックロック : なし
- L3キャッシュ : 6MB
- 統合GPU : VEGA 8
- TDP : 65W
Ryzen R5 2400Gのスペック
- ソケットタイプ : AM4
- ベースクロック : 3.6GHz
- ターボクロック : 3.9GHz
- コア数 : 4
- スレッド数 : 8
- クロックロック : なし
- L3キャッシュ : 6MB
- 統合GPU : VEGA 11
- TDP : 65W
CPU以外のグラフィックボードなどの構成は同じにしています。使用するグラフィックボードはGeForce 1050Ti、メモリはDDR4-3200MHz 8GBです。
Raven Ridge Ryzen R3 2200GとR5 2400Gのオーバークロック時のゲームタイトル別比較
では実際のゲームタイトル別に実効fpsを比較してみたいと思います。クロック数はRyzen R3 2200Gがベース3.5GHzを4.0GHz、Ryzen R5 2400Gがベース3.6GHzを4.3GHzにオーバークロックしています。
アサシンクリード オリジンズ
1920×1080 HIGH
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均66fps / 最低55fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均52fps / 最低46fps
バトルフィールド1
1920×1080 HIGH
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均86fps / 最低62fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均83fps / 最低61fps
コールオブデューティ ワールドウォー2
1920×1080 HIGH
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均104fps / 最低80fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均100fps / 最低79fps
カウンターストライク グローバルオフェンシブ
1920×1080 HIGH
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均244fps / 最低137fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均240fps / 最低123fps
グランドセフトオート5
1920×1080 HIGH
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均89fps / 最低74fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均80fps / 最低53fps
プレイヤアンノウンズ バトルグラウンズ
1920×1080 MEDIUM
- Ryzen R5 2400G@4.3GHz : 平均72fps / 最低53fps
- Ryzen R3 2200G@4.0GHz : 平均63fps / 最低45fps
2つのCPU間には10%前後、オーバークロックでは7%前後の性能差
オーバークロックをしていない状態では、2つのCPUの間には10%前後の性能差がありましたが、オーバークロックをした後でも同程度の性能差となっています。オーバークロック後のほうが少し幅は狭くなっているでしょうか。
オーバークロックをしたことで、する前に比べて5%から8%ほどのパフォーマンス向上が見込めそうですね。オーバークロックは自己責任になります。メーカーのサポートも受けられなくなりますので、注意してください。
日本国内では2018年2月13日に発売となっています。Ryzen R3 2200Gで13,200円前後、Ryzen R5 2400Gで20,800円前後となっています。