IPv6でPCゲームはどれだけ変わるのか?

インターネット接続の新しい技術として注目された「IPv6」ですが、まだまだ普及しているとは言い切れません。2019年現在でも、相変わらずネット接続の主流は「IPv4」です。では、IPv6に変えることで、PCゲームはどの程度の恩恵があるのでしょうか。

そもそもIPv6とは何か?

まず、IPv6について基本的な部分をおさらいしておきましょう。IPv6は、もともと「IPv4環境で枯渇が予想されるIPアドレスを増やす」ことが目的でした。

それまでIPv4では、IPアドレスを32ビットで表現しており、その理論的な上限は「42億9496万7296個」となっていました。ただし、これらすべてを使用できるわけではなく、実際にはもっと少ないのが実情です。

ちなみに世界人口が73億人ともいわれる今、IPv4では「1人にIPアドレス1個未満」という状態にあります。これに対し、IPv6では128ビットでIPアドレスを表現するため、理論的な上限値は「約3.4×10の38乗個」という膨大な数になります。

今後、IoTなどの進化で使われるIPアドレスが増えたとしても、IPv6環境ならば何ら問題ないといえるわけです。このように「IPアドレスの枯渇」に対応するために生まれたIPv6は、その他にも様々なメリットがあります。

IPv6のメリット

では具体的にどのようなメリットがあるのか、簡単に整理してみましょう。

  • 通信パケットの暗号化が標準搭載されており、セキュリティ強度が上昇する
  • IPアドレス割り当ての調整が必要ないため「DHCP」を利用する必要が無い
  • インターネット接続自体が簡単になる

ここで注意したいのは、「通信速度が速くなるわけではない」という点です。前述したとおり、IPv6自体は通信速度の向上を目的とした技術ではありません。IPアドレス割り当てをスムーズにし、なおかつセキュリティを向上させていることが最大のメリットです。

ただし、従来のPPPoE接続、すなわち「NTE(Network Termination Equipment=ネットワーク終端装置)」を経由した接続よりも早くなる可能性はあります。光回線の一部は、NTE周辺の混雑でラグが生じていることが多く、NTEを経由しないIpv6接続のサービス(IPoE)への切り替えで、混雑が回避できるからです。

つまり、IPv6自体は早いわけではないものの、NTEを経由しないIPv6接続サービスで、ラグが解消される可能性がある、ということですね。

IPv4+IPv6のハイブリッドサービスも

とはいえ、急に従来のIPv4をIPv6に切り替えるのは、心理的なハードルが高いという方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、フレッツ光などで提供している「マルチセッション」機能をつかった「IPv4+IPv6のハイブリッド接続」です。

これは、簡単に言うと「IPv4サイトを含むすべての接続をIPv6になりすまして接続(IPoE接続)する」というもの。現状、世に存在する大半のWebサイト・WebサービスがIPv4に対応している以上、急にIPv6一本に切り替えてもその利便性を実感するのは難しいでしょう。

そこで混在する二つの接続方式を組み合わせ、IPv4の混雑を回避しようというのがこの方法の特徴です。

IPv6(IPoE)接続は、通信速度のボトルネックになりやすいNTE周辺の混雑を回避し、ゲームのラグや遅延を解消できる可能性があります。現状の接続環境に満足できない場合は、一度IPv6の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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