実売32万円のRyzen Threadripper 2990WXはゲーミングPCに必要か?

モンスター級のメニーコアCPU「Ryzen Threadripper 2990WX」がリリースされ、そのスペックが話題になっています。

実に物理32コア(64スレッド)という圧倒的なコア数は、果たしてゲーミングPCに必要なのでしょうか?第2世代Ryzenの最上位CPUの性能を探ってみましょう。

第2世代Ryzenの最強モデル「Ryzen Threadripper 2990WX」

早速スペックを見ていきましょう。まさにメニーコア時代の最先端を走るCPUです。

Ryzen Threadripper 2990WXのスペック

プロセスルール 12nm
アーキテクチャ Zen+
コア数/スレッド数 32コア/64スレッド
クロック周波数 3.0~4.2GHz
TDP 250W
価格 税抜き1799ドル(日本円で税込み23万円前後)

32もの物理コアが3~4.2GHzで動作するという怪物じみた仕様です。2018年8月現在、ハイエンドゲーミングPCとのCPUは6コア12スレッド~8コア16スレッドですから、その性能は群を抜いています。

ただし、価格も税込み23万円とかなりのもの。さらに驚くべきはそのTDPです。TDP「250W」はGPUと見間違えたかと思うほどの数値といえます。かなり強気なモデルですね。

果たして32コア64スレッドはゲームに必要なのか?

第2世代Ryzenは、2990WXの下にも「2950X」という物理16コア32スレッドのモデルがあります。この2950Xでさえ、ほとんどのゲームではオーバースペックです。また、CPUクーラーの問題もあります。TDP250Wを冷却できる空冷のクーラーは非常に稀で、選択肢が狭くなります。

さらに第2世代Ryzenは第1世代同様に「Socket TR4」というやや特殊なCPUソケットであり、これに対応しているCPUクーラーも決して多くありません。

加えて、電源の問題も出てくるでしょう。ちなみに2990WXの消費電力は、アイドル時で91W、ピーク時には400Wを超えると言われています。これまでの600W~700W級の電源では、明らかに力不足です。

CPUへの依存度が高いゲームタイトルならまだしも、CPUだけにここまでリソースを割くのは果たして…と考えてしまいます。

トップオブトップを目指すためのCPU

私は決して、Ryzen Threadripper 2990WXがゲーミングPCに向いていないと言っているわけではありません。ただ、現実的ではないと言いたいのです。

CPUの性能が底上げされ、ミドルレンジ以上のCPUなら大抵のゲームをプレイするのに支障がありませんからね。それよりもGPUやストレージ、メモリにお金をかけたほうが良いでしょう。Ryzen Threadripper 2990WXは、あくまでもトップオブトップを目指すためのCPUです。

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