ゲーミングPCは、ハイエンドモデルになると1台30万円以上の値段になることも珍しくありません。そのため、「お金のかかる趣味」という認識が広まっているように思います。
しかし、私自身は「趣味の中では比較的リーズナブルな部類」だと感じています。今回は少し視点を変え、「趣味としてのゲーミングPC」を考えてみましょう。
ゲーミングPCが趣味として安上がりな理由
世間一般で言われる趣味の中には、お金のかかるものもかからないものもあります。ゲーミングPCは言うまでもなく一定のお金が必要です。しかし、長い目で見ると、それほど割高な趣味ではないことがわかります。
例えば、旅行を趣味とする場合、年に2回~3回の旅行なら、どれほど安くても15万円程度は使うでしょう。移動費自体は安く済ませられても、飲食代やお土産、そのた旅行のために必要な物品を細々と購入するからです。
また、車が趣味ならば、1年間で30万円~50万円をつぎ込むことは何ら珍しくありません。さらに、ゲームセンター通いを趣味にする人は、年間10万円以上使っているでしょう。年季の入ったゲーセンマニアは、累計1000万円以上もゲーセンに費やしているとか。
一方、ゲーミングPCは、一旦購入したら基本的にはそれほどお金がかかりません。20万~30万円のBTOモデルを購入し、4年程度で買い替える、というスタイルならば、旅行や車・ゲーセンよりもずっとリーズナブルなのです。
ゲーミングPC単体で見れば高額な買い物ですが、ランニングコストは意外に安いことがわかります。つまり、初期投資が大きいだけなのです。「コスパ最強のおすすめゲーミングPC」では本当にお買い得なゲーミングPCを紹介しています。
鬼門は「ゲーム内課金」
ただし、ゲーム内課金で財布のひもを緩めてしまうと、ランニングコストは一気に跳ね上がります。特に、スマホアプリ系、ガチャ系のゲームで重課金を始めると、ハイエンドゲーミングPCの購入額をあっという間に上回るため注意が必要です。
私自身、「17万円」のゲーミングPCを購入した後でゲーム内課金にはまり、年間で56万円相当の課金を行ったことがあります。これでもかなり厳密に課金額を管理していたほうで、同レベル帯のプレイヤーは毎月10万円以上の課金を平然と行っているようでした。
スマホアプリ系の重課金仕様を非難するわけではないですが、やはりゲームは「Play to Win(勝つためにプレーする)」のものを選ぶべきだと思います。あまりにも「Pay to Win(勝つために課金する)」に偏ると、趣味どころか人生を狂わせかねませんから…。
ポイントは「買い切りタイトル」に注力すること
ゲーミングPCはできるだけ「設備投資」にお金をかけ、「ランニングコスト」を減らすのが健全な楽しみ方だと思います。そのためには、「継続課金が不要(もしくは少額で済む)買い切りソフト」で遊ぶのがポイントです。
継続的なガチャ課金がマストである環境に身を置くと、あっという間にゲーミングPCのコスパが打ち消されてしまいます。コアなゲーマーほど、「Play to Win(勝つためにプレーする)」にこだわってみてはいかがでしょうか。