フルHDのディスプレイが登場したのは2008年ごろでした。はじめてフルHDの画面を見たときは、あまりのデスクトップの広さに感動をしたのを覚えています。
フルHDディスプレイが登場してから、はや9年
いまやパソコンのディスプレイといえば、フルHD解像度のディスプレイはアタリマエになってきた感が強いですね。ゲームをやらない場合でも広いデスクトップの方が作業効率が良いですし、価格も1万円台で購入できるのも大きな魅力ですね。
とはいえフルHDには飽きてきた
技術の進歩は目覚ましいもので、今やすっかり4Kの時代です。4K解像度で動いているゲームや映画を見るとドットがほとんど見えないので、リアルに目の前にいるかのように感じられます。しかし4KディスプレイはフルHDに比べればまだまだ高価、フルHDから乗り換えたくてもなかなか手が届かない、という人も多いのではないでしょうか。
4Kでゲームを動かすのは結構大変
4Kの懸念は価格だけではありません。フルHDでなんとかゲームが動いていたレベルのパソコンでは、4K解像度でのゲームを快適にプレイするのは難しいでしょう。4KはフルHDのディスプレイを4枚並べた解像度です。つまり単純計算で4倍の処理能力が必要になるのです。4K用にしっかりと構築したパソコンでなければ60fpsを出すことも難しいと思います。
フルHDと4Kの中間解像度、WQHD
WQHDは2560×1440の解像度で、フルHDの約1.7倍の解像度です。たった1.7倍と思うかもしれませんが、フルHDから見るとかなり広く感じます。
解像度が上がったことで、複数のアプリケーションを並べても十分に作業が可能です。
WQHDのディスプレイはその多くは27インチ以上になっています。高解像度を生かして一度に多くの情報を表示させることが大きなメリットですので、サイズも大きめのものが多いのでしょう。
ゲームにもWQHDは良い選択肢になります。解像度が一回り大きくなったことでHUD(プレイヤーの体力やミニマップなどの情報領域)が見やすくなりますし、画面が大きいことによって没入感もアップします。
ゲームも事務作業も快適な解像度
WQHDでゲームを動かすのに必要なスペックは、4Kで動かすことに比べればそう高いものではありません。フルHDの最高設定で快適にゲームがプレイできていたなら、WQHDでも快適にプレイできるでしょう。
とはいえまだまだ世の中はフルHDが標準ですし、4Kはこれからの普及が大いに期待されます。おそらく次世代は4Kが標準となりWQHDは消えゆく運命かもしれません。ですが4Kの普及にはまだまだ時間がかかります。4Kがパソコンに求めるスペックは非常に高いものです。末端のパソコンまでがそのスペックに達するまでには、まだ何年もかかるでしょう。
フルHDから大きくスペックアップを図ることなく、ゲームも事務作業も、どちらもそつなくこなせるWQHDディスプレイは十分選択肢に挙げて良いのではないでしょうか。