キーボードはどれも同じと思っていませんか?ゲーマーがキーボードを選ぶにはそれなりの理由があります。
Nキーロールオーバーかどうか
いくつのキーの同時押しに対応しているかがゲームにおいては重要です。ゲームを想定していない一般的なキーボードは、2キーまでしか同時押しに対応していないものが多いです。2キーまで同時押しに対応しているので、このキーボードは2キーロールオーバーと呼ばれます。
そのため、斜め走りをしながらジャンプするといったゲームでは当たり前の操作が出来ない可能性があります。全キーの同時押しに対応しているものはNキーロールオーバーと呼ばれます。ゲームに使用するキーボードはまず、このNキーロールオーバーに対応しているかをしっかり確認してください。
※あれ?CTRL+ALT+DELETEは?と思ったアナタ、鋭いですね。一般的なキーボードでもCTRL,ALT,SHIFTといったキーに限っては同時押しに対応しています。
フルサイズとテンキーレス
フルサイズ(テンキー1体型)とテンキーレスのどちらのサイズがゲームにいいのかはその人のマウスの持ち方によります。普段ゲームに熱中した時にマウスは体の内側と外側のどちらに寄ることが多いですか?
マウスを持った腕が体より開いている人は、どちらでも問題ありません。製品バリエーションが多く、ゲーム外用途で便利なフルサイズを選ぶのが無難です。
マウスを持った腕が内側に向かいやすい人は、マウスパッドを体の正面よりやや右程度まで中央に寄せてプレイするのがおすすめです。
その時にフルサイズのキーボードは邪魔になりますので、テンキーレスを選ぶと操作が快適になるでしょう。もし後からテンキーが必要になった場合でも単体で販売されていますので、心配はいりません。
ゲーマーに人気のメカニカルスイッチ方式
ゲーマーに支持されているキーボードと言えばメカニカルスイッチ方式です。
メカニカルスイッチは高い耐久性やキーストロークの途中でも入力受付してくれるという利点だけでなく、押し心地を自分で選べるという点がこだわりのあるゲーマー達の支持の理由になっています。
メカニカルスイッチはスイッチの軸の色によってモデル分けされており、それぞれが異なる反発力と押し心地を持っています。
ひとつずつ見ていきましょう。
赤軸
反発力が弱めで、キーのスイッチ感が少ないモデルです。軽いキータッチで操作でき、「カチャカチャ」ではなく「スコスコ」といった感じの打ち心地になっています。
軽く、引っ掛かりがないので長時間のゲームプレイでも疲れにくく、プロゲーマーにも愛用者が多くいます。また、キーの打鍵音も少ないので、ボイスチャットのマイクが音を拾いにくい、家族が隣で寝ていても使いやすい、といったメリットもあります。
青軸
反発力は強めで、はっきりとしたスイッチ感があります。「カチャカチャ」と軽快な音と共にしっかりした打ち心地のスイッチです。
赤軸に比べると「うるさい」「疲れやすい」といったデメリットはありますが、独特の打鍵音と指に帰ってくる打鍵感は非常に気持ちがよく、この刺激にハマってしまった人は、どれだけ家族に苦情を言われてもやめられない魅力があると言います。
茶軸
赤軸と青軸のちょうど中間を目指して作られたモデルです。少し柔らかめのキータッチと、程よいスイッチ感を併せ持っています。軽すぎず、うるさすぎず、バランスの取れたスイッチで、入門者に勧められることが多いモデルです。
黒軸
最も反発力の強いモデルです。特にキーを押しこむほど反発が強くなるので、キーの押しっぱなしが多いゲームにはあまり向きません。
ただ、スイッチが反応する中ほどまでキーを押し込んだ後は、バネの力で指を押し返してくれるので、キーを底まで打たずに操作するタイプの人には向いているかもしれません。