PCゲーマーの中には「メインPC+タブレット」という環境でプレイする方もいると思います。タブレットのほうには、SNSやチャット画面を開いておき、コミュニケーションに使うわけですね。私も何度かこの方法でプレイしました。
しかし、タブレットの操作が意外に面倒くさい、という弱点があります。今回紹介するHPのゲーミングノートPCは、こういった手間を削減できる「2画面仕様」なのだとか。果たして本当に便利なのでしょうか?
6型マルチタッチディスプレイを配備した「OMEN X 2S」
HPが発表したゲーミングノートPC「OMEN X 2S」は、メインモニターに加えて、キーボード上部に5.98型のマルチタッチ対応サブ液晶ディスプレイを備えた「2画面仕様」です。
サブディスプレイはフルHD(1920×1080ドット)かつ、IPSパネルを採用しています。HPの発表によると、サブディスプレイは以下の用途に適しているとのこと。
- WeChat、WhatsApp、Discordなどのコミュニケーションツール
- Spotify、Twitch、YouTubeなどのストリーミングサービス
- ミラーリング機能を使い、メインディスプレイの一部(マップ部分など)を表示させる
なかなか個性的な使い方ができそうですね。個人的には、3つ目のミラーリング機能が気になります。メインディスプレイに表示されている情報をリアルタイムでミラーリングできるということは、チームメンバーやパーティーの状態を表示しておけるわけですよね。
解像度の関係で見にくくなってしまいがちなプレイヤー情報を、手元に表示できるため、慣れれば使いやすい仕組みかもしれません。
OMEN X 2Sのスペックと価格
では、OMEN X 2Sのスペックと価格を具体的に見ていきましょう。
OMEN X 2Sのスペックと価格
OS | Windows10 64bit home |
CPU | Core i9 9880H(8コア16スレッド、2.3~4.8GHz動作、TDP45W) |
GPU | RTX 2070(Max-Q)もしくはRTX2080(Max-Q) |
メモリ | DDR4-3200対応(最大32GB) |
ストレージ | NVMe SSD採用(最大2TB、RAID 0可能) |
価格 | 最低価格2099ドルから(日本円で約23万円から) |
この他に、冷却機構に液体金属グリスを採用している点も見逃せませんね。Max-Qデザイン+液体金属の組み合わせで、薄型でも冷却性能の高さが期待できます。
サブモニター無しでも高品質なプレイ環境
ゲーミングノートPCの強みは「持ち運べること」「かさばらないこと」「スペースを必要としないこと」の3点に集約できます。デスクトップPCに匹敵する性能を手軽に、かつどこでも実現できるが魅力ですよね。それだけに「ディプレイの大きさ」が犠牲になってしまいがちです。
サブモニターを接続すれば解決できる話ですが、それでは通常のデスクトップPCと大差が無くなってしまいます。「OMEN X 2S」は、2画面仕様を通じて「痒い所に手が届く」存在を目指しているのかもしれません。