「和製ホラーゲーム」の中でひときわ異彩を放ち、コアなファンを持つインディーズゲーム「影廊」。無料ゲームサイト「ふりーむ」で紹介されたことから、ご存じの方も多いと思います。個人製作のゲームとしては、圧倒的なクオリティですよね。
また、独自の世界観に引き込まれるような感覚があり、ファンが多いのもうなずけます。この影廊ですが、グラフィックの美麗さから、スペック面で不安を抱える方も多いようです。一体どの程度のスペックでプレイ可能なのでしょうか。
影廊の最低システム要件
影廊は「Unreal Engine 4」を使用して作成されている、3Dゲームです。Unreal Engine 4自体はゲーム制作用ツール(ゲームエンジン)で、月額2000円で使える手軽さから、個人のゲームクリエイターから人気を集めています。
その特徴は「美麗グラフィックが簡単に実現できること」にあるでしょう。特に光の表現が秀逸で、プログラム不要の直感的な操作でグラフィックを調節できます。このことから、プログラミングの知識が浅いクリエイターでも「純粋にアイディアを形にしやすい」という点が評価されているようです。
ただし、3Dでなおかつ美麗グラフィックということから、プレイ側にも相応のスペックを要求します。
影廊の最低システム要件
OS | Windows 10 32-bit |
CPU | Intel Core i5 |
メモリー | 1GB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 970 |
3Dゲームだけあって、そこそこのスペックが必要ですね。これはあくまでも最低システム要件なので、実際には以下のような感じが望ましいでしょう。
影廊におすすめのスペック
OS | Windows 10 64bit |
CPU | Core i5 6500~Core i5 8500程度 |
メモリー | 8GB |
GPU | GeForce GTX 1050~1060程度 |
影廊はFPS視点でアクション性が高い
影廊はホラーゲームの中ではかなり独特な作りで、「FPS視点」で「走って逃げる」というアクションが売りです。また、随所にちりばめられた光(灯篭や行灯)の表現や水の表現などもあり、GPUパワーを求められる仕様になっています。
「個人製作のインディーズゲームだから低スペックでも動くだろう」という油断は禁物ですね。CPU内蔵グラフィックで満足に遊ぶのはほぼ不可能です。
影廊をスムーズに遊べるBTOパソコンの例
大手BTOショップのモデルから、影廊のプレイに適したものを選択してみました。
パソコン工房 LEVEL-M0B6-i5F-RN
OS | Windows 10 64bit |
CPU | Core i5 9400F(6コア6スレッド) |
メモリー | 8GB |
GPU | GeForce GTX 1060(6GB) |
ドスパラ GALLERIA RH5
OS | Windows 10 64bit |
CPU | Ryzen 5 2600(6コア12スレッド) |
メモリー | 8GB |
GPU | GeForce GTX 1050Ti(4GB) |
性能と価格のバランスからいうと、この2モデルが適していると思います。特にパソコン工房のモデルは+7000円くらいでメモリを16GBにすれば、他の重量級3Dゲームもストレス無く遊べそうですね。
GPUは後々、新GTXシリーズ(1660Tiなど)に換装しても良いと思います。影廊はGPU必須のゲームなので、夏の夜にがっつりプレイしたい方は、ぜひPCのアップグレードを検討してみてください。