nvidiaの新GPU「RTXシリーズ」が登場して早数か月。今までメインストリームだったGTXシリーズは、このまま消滅するかと思われていました。しかし、ここにきて「新GTXシリーズ」がリリースされる可能性がでてきました。名機「GTXシリーズ」は、今後も継続するのでしょうか。
nvidiaの秘密兵器?「新GTXシリーズ」とは?
RTXシリーズの登場で「旧世代」という認識が広まりつつあるGTXシリーズですが、今後も継続される可能性があります。これはいわば「新GTXシリーズ」とも呼べるもので、RTXシリーズから一部の機能を省略したものになるといわれています。
具体的には、RTXシリーズで搭載された「レイ・トレーシング」を省き、安価に提供するとのこと。GTXシリーズまではレイ・トレーシングがなく、RTXシリーズで初めて専用のコアが搭載されましたから、従来のGTXシリーズの上位版といえそうですね。
では、現時点で噂されている新GTXシリーズの詳細を少し紹介します。
新GTXシリーズ「GTX1660 Ti」の詳細
コア | TU116(Turing世代でRTXシリーズと同世代) |
製造プロセス | 12nm |
CUDAコア数 | 1536個(RTX2060は1920個) |
搭載メモリ | GDDR6 6GB |
価格やTDPなどは今後の情報次第ですが、GTX1060以上、GTX2060未満の性能である可能性が高いですね。
レイトレ不要派なら十分にアリ
もしこの「新GTXシリーズ」が発売されれば、レイトレ不要派には朗報といえるでしょう。そもそもRTXシリーズの売りはレイトレーシングが大部分を占めており、基礎性能も大幅に上がっています。
つまり、ミドルレンジクラスのRTX2060でも、実質的には一つ上のランク(GTX1070以上)として設定されていました。そのため、従来のミドルレンジクラスのGPUを求めている方には、もう少し安価で手軽なGPUがあっても良いかなというのが正直な印象です。
また、レイトレは対応しているタイトルでなければ効果が無い上に、描画よりも動作を重視しているユーザーにとっては「無用の長物」になりかねない機能です。
見た目はそこまでリアルではなくても良いから、安価でスムーズに動く新世代GPUが欲しい、という需要にマッチするのではないでしょうか。
末尾「Ti」はコスパ良好モデルの証
もうひとつ期待できるのが末尾「Ti」のサフィックスです。nvidiaのGPUは、代々「Ti」を冠するモデルのコスパが良いことで知られています。過去数年を振り返ってみても、GTX750Ti、GTX1050Tiと、その時々で「コスパ最強」と呼ばれるモデルがありますよね。次世代の「GTX1660Ti」も、これらコスパ最強クラスの名機と肩を並べる可能性は高いでしょう。
ちなみに価格ですが、「GTX2060」が5万円程度と考えると、3万円代前半から中盤かもしれません。それでも旧シリーズのGTX1070ど同程度の性能は期待できるので、やはりコスパが良くなりそうですね。
BTOショップにも採用されてくる可能性があります。GPUのアップグレードを考えている方は要チェックですよ。