最近はやり取りされるデータ量が増え、ハイレゾ音源など音質のいい音源が増えてきています。普通のPCでもいい音質で好きな音楽を聞けるのは嬉しいのですが、折角音源がいい音質でも再生する環境がだめならそれなりの音になってしまいます。
いいイヤホンやヘッドホンを買う人は多いのですが、そこだけ変えても性能を引き出せていないことも多いです。そこで、いい音で聞くために必要なものを見ていきましょう。
いい音とは
まず「いい音」の定義を確認しておきましょう。というのも、人によってどんな音をいい音と感じるかは異なるからです。ここでは「録音時の環境を再現しつつ、耳に心地がいい味付けでなっている音」をいい音としましょう。もちろんノイズが入っていないことも必要です。
音質に影響するもの
では上で定義したような「いい音」を邪魔する原因は何でしょうか。それには以下のようなものが考えられます。
- 音源を録音するときに拾ってしまったノイズ
- デジタル音源を非可逆圧縮したために起こるノイズや歪み
- デジタル・アナログ間の変換や音量の増減など、データ変換時に起こるノイズや歪み
- パソコンや変換回路内部の微弱電流などによるノイズ
- 再生機器の再生能力不足
他にもたくさんありますが、このうち最後の3つはUSB-DACと性能がいい再生機器(スピーカー・イヤフォン・ヘッドフォン)を使うことで最小化出来ます。
USB-DACとは
通常のPCには音のデジタルデータをアナログデータに変換して再生機器に渡すための「DAC」と呼ばれる変換器がついています。しかし大抵はおまけのようなもので、ノイズや歪みが発生しやすいです。また、PCの内部にあるためファンや他の回路の影響を受けやすく、それもさらにノイズや歪みの原因になります。
そこで、そのDACをPC付属品ではなく別に用意して外付けで使おうということを考えます。このときUSBで接続してデータを渡す方式のDACが「USB-DAC」です。
USB-DACはデジタルデータをUSBで渡すのでノイズや歪みが発生する原因を抑えられ、PC内部の影響も受けにくくなります。製品にもよりますが、一般的にはDACとしての性能も大抵のPCのDACよりも良いです。
まとめ
音質を良くしたいと言いながらイヤフォンやヘッドフォンにしか気を使っていない場合、どんなにいいものを使ってもそこそこにしかなりません。性能がいい再生機器を活かすならUSB-DACを使いましょう。
とはいえ音の分野はお金をかければかけるほどよくなる沼でもあります。自分に最適なお金と音質のバランスを維持できるよう気をつけてくださいね。