近年、人気タイトルの多くが「クロスプラットフォーム」を採用しています。クロスプラットフォームとは、「複数のハードウェアで同じゲームを楽しめる環境」のこと。
このクロスプラットフォームでは、PCが圧倒的に有利です。今回はその理由を整理してみます。
なぜクロスプラットフォームでPCを選ぶべきなのか?
冒頭でも述べたように、クロスプラットフォームは、PS4やXBOX、Switch、iOS、Androidなど様々なプラットフォームで同一の世界を楽しめる仕組みです。
国内での身近な例では、2012年に正式サービスが開始された「ドラゴンクエスト10」があります。Wii版からWii U版、さらにPC版(Windows版)、PS4、Switch、Android(dゲーム)、3DSと主要なゲームプラットフォームのほぼすべてに対応しました。
どのハードウェアからでも同一の世界にアクセスでき、環境の差を超えてプレイできるのがクロスプラットフォームの魅力といえるでしょう。
しかし、クロスプラットフォームは「ハードウェア性能の差」がプレイ品質に直結します。前述のドラクエ10でも、スペックが低いWiiユーザーは、「メモリ不足(キャラクターが表示されない不具合)」により、他のプレイヤーよりもスムーズにプレイできない現象がありました。
一方、3Dゲームとしては比較的軽いタイトルなこともあり、「PCユーザーの圧倒的有利」な事態になったのです。
このように、クロスプラットフォームタイトルでは、ゲーミングPCユーザーが最も恵まれたプレイ環境になることがほとんどです。
ゲーミングPCの利点は「カスタマイズ性」
ここ1年ほどの流れを見ても「フォートナイト」のようにクロスプラットフォームを採用した人気タイトルが出ています。
フォートナイトも、PC、PS4、XBOX、Switch、モバイルと多様なハードウェアに対応していることが魅力。この中で、カスタマイズ性の高さはPCが群を抜いています。
他のハードウェアとは異なり、自分でプレイ環境を自在に変えられるのもメリットでしょう。その分、他のハードウェアよりも高価ですが、価格以上のメリットは十分にあるはずです。特にGPUに依存した描画能力は、他のハードウェアの追随を許しません。
最もゲーミングPCに性能が近いPS4でも、GPUは「GTX660 Ti相当」と言われています。これは2018年時点のRTX2000シリーズから数えて、実に3世代も前のGPUです。
性能的には、2018年時点の標準的なミドルレンジGPU「GTX1060」の半分程度と考えて良いでしょう。さらには新世代の「RTX2000シリーズ」からとは比較できない性能だと言えます。
ゲーミングPC以外のハードウェアは、購入時点の性能でプレイ環境が固定されてしまうというデメリットがあるのです。
クロスプラットフォーム時代のゲーム機こそ「PC」
クラウド技術の発達によって、クロスプラットフォームは今後も不得手いくと予想されます。
つまり、今だからこそ最強のゲーム機は「PC」なのです。NOXやBluestacksといったエミュレータを使えば、モバイルもカバーできます。クロスプラットフォームで出来るだけ良質なプレイを楽しみたいのなら、ゲーミングPCは必須アイテムといえるのです。