パソコンのパーツショップなどにいくと、ハードディスクやメモリなどが山のように積まれていて、値札には「バルク品」やら「リテール品」などが書かれていることがあります。バルク品とリテール品とはどういう意味なのかを解説したいと思います。
バルク品とは
バルク品とは外装箱やマニュアルやCDといった付属品が省かれ、簡易的な包装のみで販売されているものをいいます。おもにパーツをまとめて購入するような、パソコンの組み立てをしている業者や企業に対して販売することを想定されています。
ハードディスクやメモリなどであれば静電気防止用の袋に入れられただけの状態で販売されていることもあります。付属品がない分コストがかからないため、ちゃんとした箱に入れられた製品版よりも安価になっていることが多いです。
バルク品は付属品がないだけではありません。保証書も付属していない場合もあります。バルク品は価格が安い分、故障したときや不良品のサポートが受けられない場合があります。ですがショップによってはショップオリジナルのサポートを受けることができる場合もあります。サポートがあるかどうか、どういったサポートを受けられるかは購入先に聞いてみると良いでしょう。
最近ではコスト削減の傾向が強くなってきているため、ちゃんとした箱にはいった製品版でも付属品が簡易なマニュアルだけというものも増えてきています。そういったものは初めからコストが省かれ価格が下げられている場合もありますので、バルク品とそう値段が変わらないものもあります。バルク品だからといって必ず安くなるわけではないという点は知っておいた方が良いでしょう。
リテール品とは
リテール品はバルク品の逆のようなもので、しっかりとパッケージングされた状態で販売されているものをいいます。本来付いてくるマニュアルやCD、付属品がしっかりと揃っています。
主に一般の消費者が購入することを想定しているため、わかりやすいパッケージデザインや説明がされていることが多いです。最近ではこちらもコスト削減の影響で、マニュアルやCDはウェブサイトからの確認やダウンロードで対応しているものも多くなっています。
バルク品と比べて大きく違うのは保証やサポートがしっかりしていることです。パソコンやパーツのトラブルを自分で対応する自信がない場合はリテール品を選ぶと良いでしょう。
値段の安いバルク品のほうが人気が高い
バルク品とリテール品の違いは、マニュアルやCDなどの付属品や商品としての外箱がついているかどうかという点と、製品保証やサポートがあるかどうかです。
バルク品とリテール品の値段の差はそこまで大きくはありません。1割の差があるかどうかであることがほとんどです。マニュアルやCDはウェブサイトから入手すればどうにでもなりますが、もし不良品だった場合や、使っていて1週間で壊れてしまったときに保証してもらえる心強さがあります。
バルク品はほとんどの場合、購入後何があっても自己責任になります。パソコンやパーツの取り扱いに不慣れな場合は保証やサポートのついたリテール品を選ぶ方が無難でしょう。
ですのでパーツの扱いに慣れたユーザーはバルク品を選ぶことが多いです。少しでも安くて、良いものを手に入れたい、不要な付属品は必要ない、トラブルも自分で解決するといったベテランにはバルク品はうってつけなのです。