ゲーミングPCを購入すると誰もが直面する「冷却」の問題。特に熱がこもりがちなゲーミングノートPCは、冷却対策が重要です。現在、多くのメーカーが新しい冷却機構を開発していますが、ユーザー側でも対策は可能です。
今回は、ちょっとした工夫でゲーミングノートPCの温度を下げられる、便利アイテムを紹介します。
ゲーミングノートPCの冷却は「隙間」が鍵
ゲーミングノートPCに限らず、ノートPCは、廃熱する力が弱いです。これは、ノートPCの構造上、仕方のないことかもしれません。特にCPUやGPUが高性能なゲーミングノートPCでは、廃熱が追い付かずにサーマルスロットリングを起こすことも珍しくないでしょう。
しかし、実はとても簡単な冷却対策があります。それは、ノートPCの底を少し持ち上げることです。つまり、机との間に隙間を作るわけですね。
これを実現するとても手軽なアイテムが、「ペットボトルのキャップ(フタ)」です。キャップを2つ用意して、ノートPCの奥2つの足に被せると、キャップの高さのぶんだけ隙間ができます。この隙間がエアフローを生み出し、ノートPC全体の冷却を助けるのです。
ただし、ゲーミングノートPCの冷却にペットボトルのフタというのは、少し不格好ですよね。高価なゲーミングノートPCに対して、キャップは似合いません。
そこで、専用アイテムとして「インシュレータ」を使ってみましょう。
ノートPCをリフトアップするインシュレータ
前述したペットボトルのフタを、高品質な冷却パーツにしたような製品があります。CPUクーラーのメーカーとして名高い「サイズ」が発表した「NOTE SPIKE」という製品です。
いわゆるインシュレータ(絶縁体)で、形状はペットボトルのフタにそっくりです。しかし本体はアルミ製で、接地面には耐振動性能をもった防振ゴムがついています。
また、インシュレータ自体を分離させれば高さ調節も可能。ペットボトルのフタよりも、明らかに高機能ですね。価格は2個入りで2500円弱とやや高めですが、持ち運び用のケースも付属することから、移動が多いゲーマーに適した冷却アイテムになりそうです。
インシュレータ以外だとノートPC冷却台が一般的です。調べてみたところ、ゲームPCバンクの「ノートPCクーラー(冷却台)の効果を5製品で実際に比較しました」の記事が一番参考になります。
これからはゲーミングノートPCの時代?
CPUや統合型のGPUが年々高性能になっている今、ゲーミングPCが大型である必要はなくなっています。実際、ミドルレンジクラスのデスクトップ型ゲーミングPCと同程度の性能をもつノートPCが増えてきました。
ゲーミングノートPCが割高で壊れやすいというのは、もはや過去のこと。冷却さえ気を付ければ、デスクトップと同程度の環境を持ち運ぶことは難しくありません。
ゲーミングノートPCを維持・運用するための周辺機器にも目を向けてみてはいかがでしょうか。