Windows 10には3つのエディションがあります。Home、Pro、そしてEnterpriseです。Enterpriseは企業向けとなりますのでここでは割愛し、HomeとProの違いについてチェックしていきたいと思います。
Windows 10 HomeとProの機能比較
まずはWindows 10 HomeとProの機能比較表がありますので、チェックしてみましょう。
基本機能
Windowsの基本的な機能は書ききれないほどたくさんありますが、下記に記載したものはHomeでもProでも違いはありません。
- カスタマイズ可能なスタート メニュー
- Windows Defender & Windows ファイアウォール
- Hiberboot と InstantGo によるすばやい起動
- TPM のサポート
- バッテリー節約機能
- Windows Update
- Cortana 対応
- Windows Hello
- 仮想デスクトップ
- スナップ アシスト(1 画面で 4 つのアプリまで)
- 複数のモニターをまたいだスナップ
- OneDrive
- Microsoft Edge
- Continuum
- Windows スポットライト
- ときどきスタート画面におすすめを表示する
ビジネス向け機能
HomeとProで大きく変わるのはビジネス向けの機能です。
Home、Pro両方でも使えるビジネス機能
- デバイスの暗号化
- ISOおよびVHDのマウント
- 基幹業務アプリのサイドローディング
- モバイルデバイス管理
- Workplace Join
- Microsoft Passport
Proのみで使えるビジネス機能
- ドメイン参加
- グループポリシー管理
- BitLocker
- Enterprise Mode IE
- Assigned Access 8.1
- クライアント Hyper-V
- Nested Hyper-V
- Hyper-Vマネージャー
- VHDからのブート
- Azure Active Directoryへの参加
- Windows 10 用ビジネスストア
リモートデスクトップはHomeではクライアントにしかなることができません。リモートから接続するにはProからのみとなります。
おそらくほとんどの人がこれらの機能をみても「?」としかならないはずです。ですのでそういった人にProエディションは必要になることは少ないはずです。
Homeは家庭向け、Proはビジネス向け
HomeとProのエディションでパソコンの性能を左右する違いもあります。それはCPUのサポート数とメモリの最大量です。
最大CPUソケット数
- Home : 1つ
- Pro : 2つ
最大物理メモリ容量 (RAM)(64bit版)
- Home : 128GB
- Pro : 2TB
最大物理メモリ容量 (RAM)(32bit版)
- Home : 4GB
- Pro : 4GB
CPUソケットを2つ使うということはIntel Xeonプロセッサーを使うということとほぼ同義です。Xeonプロセッサーを家庭で使うこと自体がほとんどありませんが、最近では仮想通貨のマイニングなどでXeonプロセッサーを家庭でも使う人もいないわけではありません。そういった場合にはHomeでは対応できませんのでProのエディションを用意する必要があるかもしれません。
ゲーマーとってはWindows 10ならHomeで十分
Windows 7のころはゲーマーでもProfessionalエディションを使ったほうが良いという風潮がありました。しかしWindows 10になってからはHomeでも十分です。機能的な面からはHomeで一通りのことが使えます。
ただしメモリの使用量の違いがあり、32bitでは4GBまでしか使えないのはWindows 10でも同じことです。ですのでゲーマーならばかならずHomeやProのエディションに関わらず、64bitを選択するようにしましょう。