プロゲーマーの中にも愛用者の多いSteelSeriesのArctis 5は10,000円前半で購入できるミドルレンジのゲーミングヘッドセットです。この価格帯はヘッドセットの製品数が一番多いボリュームゾーンになっていて、さまざまなメーカーから次々と新製品が登場しています。
Steel Series Arctis 5のスペック
- 40mm ダイナミックドライバー(ネオジム磁石)
- 32Ωインピーダンス
- 20-22kHzの周波数特性
- DTS Headphone :X 7.1ch サラウンドサウンド
- 密閉型オーバーイヤー型
- 収納可能な指向性マイク
- 3.5mmミニジャックでもUSBでも接続可能
- RGBイルミネーションシステム
- 音量調節用コントローラ
- 取り外し可能な3mケーブル
- 本体重量308g
「SteelSeries Arctis 5」は密閉型のオーバーイヤー型ヘッドセットです。スキーゴーグルに似たヘッドバンドが特徴でヘッドセットのプラスチック部分が直接頭頂部に触れないため痛くなりにくくなっています。ヘッドバンドの張力も調節が可能で、マジックテープを金属の金具に通して好みの張力で固定するだけです。
またこのヘッドバンドは取り外しが可能で洗うこともできますし、公式サイトで色々なバリエーションのヘッドバンドが販売されています。好きなデザインのバンドを選んだり、チームで使うときにも揃えたり個々で分ければ誰の物か一目で判断することもできます。
耳に当たるクローザー部分のクッションは、耳の形に合わせた横5cm縦6.5cmの楕円形で、耳をすっぽりと包み込みます。このクッション部分の表面は吸汗シャツの生地のようなものでできていて長時間つけていてもムレにくくなっています。
イヤーカップ部分は90度回転するようになっていて、ヘッドセットを外して首にかけている時もイヤーカップ部分が胸にあたって痛くならないよう工夫されています。
マイクの先端部分にはLEDインジケータがついていて、マイクがミュート中かどうかがわかるようになっています。ミュートにしたのを忘れたまま喋り続けてしまうことも減らせるでしょう。
音楽のリスニングにもゲームにもしっかり使える高い音質
SteelSeries Arctis 5はS1スピーカードライバーと呼ばれる40mmのドライバーを採用しています。これはよりハイグレードなヘッドセットなどで使用されているものと同等の性能を持っているそうです。
敵に勝つためのヘッドセット
ゲーム用ヘッドセットとして、Arctis 5が他のゲーミングヘッドセットよりオススメできる点は、低音重視が多いゲーミングヘッドセットの中で、低音重視に偏ることなくオールラウンドに対応していることです。このArctis 5は、敵の足音の方角を正確に聞き取るのにとても有効です。遠くで聞こえた銃声の方角、建物の中での周りの足音、本当に聞き逃したくない重要な音の方角を、Arctis 5なら正確・確実に判別することができます。
Arctis 5は低音重視ではないので、銃声や爆発音といった音は派手には聞こえませんし、物足りなく感じてしまうかもしれません。もし低音の音を強くしたい場合はSteelSeries Engine 3という付属のソフトウェアにイコライザー機能がありますので、そこで低音を調節すれば他のゲーミングヘッドセットのような重低音を響かせることも可能です。
ゲームだけでなく音楽のリスニングにも適したヘッドセット
Arctis 5はゲーミングヘッドセットですが、音のクセがほとんどないため音楽をリスニングするにも非常にコストパフォーマンスの良いヘッドセットといえます。
これまでパソコンに接続するヘッドフォンはゲーム用のヘッドフォンと、音楽のリスニング用と分けて用意していた方もいると思います。もちろん何万円もするリスニング用ヘッドフォンとまではいきませんが、1万円ほどでゲーム用とリスニング用の両方をこなせるコストパフォーマンスは素晴らしいと思います。
Arctis 5は本当に優秀なオールラウンダーなヘッドセット
SteelSeries Arctis 5は本当に優秀です。ゲーム用に傾倒しておらず、パソコンで静かに音楽を聴いたり、スマートフォンに接続して屋外でも使用できます。場所を選ばずにどこでも使えるヘッドフォンというのは本当に便利です。
もちろんゲーミングヘッドセットとしても抜群のパフォーマンスを発揮してくれます。ノイズリダクションで正確に声を伝えるマイク、ヘッドバンドとクッション性の高いイヤーカップで高い快適性、自然音で聴き疲れせず正確に音の方角を聞き取れるクオリティ、どれを取ってもSteelSeries Arctis 5は値段以上の価値を感じ取れるはずです。
もしヘッドセットの購入を考えているのであれば、SteelSeries Arctis 5を強くオススメします。