メモリを増設しようとして検索してみると、一見同じものなのになぜか型番が違っていたりするんですよね。そこで、ちょっとややこしいメモリの型番の読み方をおさらいしましょう。
DDR3-1066、DDR4-2666
これらDDRなんちゃらというのは、メモリチップの規格を表します。メモリは記憶装置の一種なのですが、その記憶するパーツにSDRAMというものを使います。そのSDRAMの規格がDDRなんちゃらなのです。
「DDR」は「Double Data Rate」の略で、メモリに使われるSDRAMのデータ転送方法の規格です。その後、後継として「DDR2」「DDR3」と進化し、現在主流なのは「DDR4」です。
一方、DDRの後に続く数字はそのチップの最大動作周波数を表します。この数字は上位互換性はありませんが下位互換性はありますので、マザーボード側がDDR3-1066まで対応であればDD3-800はつけられませんがDDR3-1333やDDR3-1600はつけることが出来ます。
PC3-8500、PC4-21300
このPCなんちゃらの方は、メモリモジュールの規格です。メモリはチップだけではなく、いろいろなパーツが組み合わさってできています。その組み合わさってできたものをモジュールと呼ぶのです。
モジュール規格は、今のところチップ規格と一対一で対応しています。つまり「DDR3-1066」のチップを使ったメモリモジュールは「PC3-8500」ということになります。
PCなんとかのハイフンの前部分が規格の世代を表し、最初は「PC」のみだったものがチップ規格の進化に伴って「PC2」「PC3」と増え、現在は「PC4」が主流となりました。
ハイフンの後の数字はモジュールの転送速度を表していて、数字が大きければ大きいほど一度に大量のデータをやりとりできます。この数字はチップ規格と同じく上位互換性はありませんが下位互換性はありますので、マザーボード側がPC3-8500まで対応であればDD3-6400はつけられませんがDDR3-10600やDDR3-12800はつけることが出来ます。
DIMMとS.O.DIMM
これはメモリのインターフェースの規格です。マザーボードにつける部分、つまりインターフェースの統一規格ですね。DIMMはデスクトップ用、S.O.DIMMはノートやミニPC用です。
これらの間に互換性はありません。実物を見れば一目瞭然ですが、大きさがぜんぜん違いますので通販などの際には間違えないようにしましょう。DIMMやS.O.DIMMの他にもMicroDIMMなんかもあるようですが、あんまり見ません。
まとめ
基本的にチップ規格とモジュール規格は一対一で対応するようなのでそこまで気にする必要はありませんが、表記的にどちらかしか書いていないことも多いです。
そんな時は「ああこれね」と読み替えてあげましょう。もちろん、インターフェースの確認もしっかりしてくださいね。