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GPUのコスパを押し上げる「EUVプロセス」とは

AMDが7nmプロセスのアーキテクチャ「Navi」を発表し、GPU界隈がにぎやかになってきました。しかし、現状の7nmプロセスGPUは、まだ本命ではないという声があります。

その理由は、2020年ころに登場する「EUVプロセス採用モデル」にあるようです。一体、EUVプロセスとはどのような技術なのでしょうか。

EUVプロセスとは?

EUVの正式名称は「Extreme Ultra-Violet(極端紫外線)」です。正確には「EUV露光技術」と呼ぶようですね。

EUVそのものは、波長1~100nmの範囲の紫外放射(紫外線)を指します。近年の半導体分野では、リソグラフィ技術(半導体デバイスの回路パターンを,露光装置を介してシリコンウェーハ上のレジ ストに転写する技術)に13.5nmのEUV光源が用いられています。

EUVは、プロセスルールの微細化の打開策として数年前から注目されており、近々実際の製品に反映されることが確実視されています。

詳しい技術の内容については割愛しますが(専門家以外に理解することが難しいため)、とりあえず「EUVがプロセスルール微細化を助け、7nmプロセス製品の性能を上げる」と考えておいてください。

EUVプロセス採用のGPUはいつ登場するのか?

2019年6月時点では、サンプル版の登場が2019年中、製品版の登場が2020年と予想されています。ちなみにEUVプロセスを採用した7nmプロセスは、「N7+」と呼ばれているようですね。

N7(2019年時点の7nmプロセス)からN7+(EUVプロセス採用の7nm)に移行すると、消費電力が10%程度低くなるという試算もあります。

また、おそらく全体的な性能の底上げにも貢献するため、2020年~2021年のGPUは、現状よりも1段上の性能になっていくでしょう。

現状でPascal世代のGPUを使っている方は、少し悩みますよね。今、turing世代(RTXシリーズや新GTXシリーズ)に移行するか、2年待ってN7+世代のGPUに移行するかという選択肢がありますから。

コアな自作PCファンの中には、EUVこそが7nmプロセスの本命と考え、アップグレードを見送る人も少なくないようです。

EUVプロセス採用はAMDが先行?

2019年6月時点では、NVIDIAの時期アーキテクチャがはっきりしていません。一方のAMDは、「Zen3」や「Navi」世代をN7+(EUVプロセス採用の7nm)で製造するとされており、これが最も早く入手できるGPUになりそうですね。

すでにサムスンなどではEUVプロセスを採用した半導体生産を開始しており、一般PC向けのパーツに降りてくるのは時間の問題でしょう。成長が鈍化していたCPUやGPUが、また一歩壁を打ち破る機会になりますから、これは楽しみですね。

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