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RTX2070が発売!GTX1080から移行すべきか?

2018年10月17日に国内向け製品が発売となった「RTX2070」。RTXシリーズの現実的な選択肢として、アップグレードパスにリストアップしている方も多いのではないでしょうか。

このRTX2070は、前世代のハイエンドモデル「GTX1080」を凌ぐ性能を持っていると、もっぱらの評判です。今回はRTX2070とGTX1080の性能差を踏まえながら、移行すべきかどうかを考えてみます。

RTX2070vsGTX1080の結果

早速、解禁されたベンチマークをもとに、2つのGPUの性能差を見ていきましょう。

3DMark Fire Strikeのスコア

RTX2070 19511
GTX1080 19456

3DMark Fire Strike Ultra(4K)のスコア

RTX2070 5484
GTX1080 5289

Fire StrikeはDirectX 11世代のタイトルなためか、スコアにほとんど差がありません。しかしGTX1080はRTX2070よりも上のグレードであることを考えると、RTX2070の性能の良さが際立ちますね。

3DMark Time Spyのスコア

RTX2070 8447(+10.6%)
GTX1080 7637

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのスコア

RTX2070(DLSS) 3862(+39.8%)
GTX1080(TAA) 2762

次にDirectX 12世代のタイトルで比較した結果です。Time Spyでは10%強の差があり、RTX2070がやや有利でしょう。DirectX 12世代のタイトルが中心になる今後は、やはりRTXシリーズが有利であるのは間違いないようです。

さらに注目すべきは「DLSS」に対応した「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアです。DLSSはRTXシリーズに搭載された新しいアンチエイリアシングで、オブジェクトの輪郭がより滑らかになります。

具体的には「Tensor Core」と呼ばれる新しいコアで、深層学習を用いてオブジェクトを処理し、高解像度の表現がより短時間で実現できるというものです。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONの結果を見てわかる通り、スコアの差が40%近く開いています。

RTXシリーズといえば「レイ・トレーシング」が注目されていますが、「DLSS」も非常に有用な技術であることがわかりますね。

4KHDR&60fpsのゲームなら断然RTX2070

正直なところ、DirectX 11以前のタイトルをプレイするなら、GTX1080からRTX2070への移行は、急ぐ必要がありません。スコアが示す通り、それほど大きな差はみられないからです。ただし、4KHDR環境で常時60FPSを叩き出したい、という要望にはRTX2070のほうが適しています。

理由は前述した「Tensor Core」「DLSS」「レイ・トレーシング」といった新技術の恩恵を受けられるからです。

ちなみにRTX2070は、メーカー各社から8万円前で販売される予定です。GTX1080の買い取り価格が3万円弱であることを考えれば、差し引き5万円強で入手できそうですね。5万円で4KHDR&60fpsへの対応が完了するなら、高い買い物ではないように思うのは私だけでしょうか?

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