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PCIe4.0への移行で何がどう変わるのか

GPUやサウンドボードなどの増設箇所として有名な「PCIeスロット」の規格が、近々更新されようとしています。

現行のPCIe3.0から、何がどのように変わるのか。今回は、GPUやゲーミングPCの性能を大きく左右する「PCIe規格」について解説します。

そもそもPCIeとは何か?

PCIeは、PCI Express(ピーシーアイエクスプレス)の略称で、I/Oシリアルインタフェースや拡張バスの一種です。

2002年にPCI-SIG(エレクトロニクス業界の非営利法人)によって策定されており、2019年現在、PCIe5.0までが発表されています。

また、実際に使われているのは「PCIe3.0」であり、近々PCIe4.0へと移り変わっていくでしょう。では、PCIe3.0から4.0への移行で、何がどのように変わるのでしょうか。

PCIe4.0への移行で変わること

PCIe3.0から4.0への移行で変わることは、簡単に言えば「データ転送の速度」です。実行データ転送速度がPCIe3.0の2倍に引き上げられため、大量のデータをスムーズに処理できるようになります。

ご存じのようにPCIeスロットは、GPUの接続に使われるほか、最近ではNVMe SSDとも接続することから、描画処理だけではなくストレージの読み書きにも影響を与えるでしょう。

つまり、PCIe4.0は、ゲーミングPCの性能を底上げする規格になるわけです。

ただし、PCIe4.0の恩恵を受けるためには、対応マザーボードやCPUを用意する必要があります。AMDは第3世代RyzenでPCIe4.0への対応を表明していますが、こういったCPUが増えれば、PCIe4.0は普及していくでしょう。

また、GPUでいえばAMDの「Naviシリーズ」がPCIe4.0への正式対応を表明していますが、その性能はまだまだ未知数です。

現実的なラインで言えば、GPUよりもストレージ(SSD)の読み書き速度が速くなり、それによって体感パフォーマンスが向上する可能性が高いでしょう。

PCIe4.0への移行は必須なのか?

結論からいえば、私自身は必須だと思いません。しかし、AMDとIntel、AMDとnvidiaの開発競争がPCIe4.0を舞台に繰り広げられるようであれば、事情は少し変わります。

PCIe4.0の規格上で開発競争が起これば、CPU、GPU、ストレージの性能が大きく底上げされるため、結果的にコストパフォーマンスが良い製品が生まれるからです。

現状のPCI3.0の普及状況と性能から考えると、一足飛びにPCI5.0を目指したほうが得策な気もしますが…。いずれにせよ、2019年から2020年はPCIe4.0への移行が本格化する年です。

GPUやCPU、マザーボード、ストレージの買い替えを検討している方は、PCIe4.0の普及に合わせたほうが賢明かもしれませんね。

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