ゲーミングPCは高価ですから、2台、3台と揃えるのは難しいものです。しかし、1台だけでは故障などのリスクに対応しきれないことも事実。そのため、サブマシンを用意している方も少なくありません。
今回はPCゲーマーがこだわるべきサブマシンについて解説したいと思います。
メインは「サーキット」サブは「街乗り」
ゲーミングPCは、普段使いとしては明らかにオーバースペックなシロモノです。ブラウジングや動画鑑賞に、6コア12スレッドのCPUやハイエンドなGPUは必要ありません。ゲーミングPCは車に例えれば「サーキット仕様車」といえます。
一方、サブマシンはいわゆる「街乗り用」です。スピードやパワーが必要なく、手軽に扱えるうえに、価格も安い。こういった性質の違いを理解すると、「やはりもう一台欲しい」と考える方が多いようです。
実際私も、ゲームや動画編集以外の用途ではサブマシンを使う時間のほうが長いです。「どうせサブだから」という手軽さが、自然とそうさせるのかもしれません。
メインマシンの故障対策として
ゲーミングPCは、高負荷状態が続いたり、ドライバのアップデートを行ったりすると、挙動が不安定になることがあります。一旦挙動が不安定になると、最短でも1日~2日、長い場合は1か月以上にわたり、PCが使えなくなることも珍しくありません。
PCゲームにハマるほどのユーザーが、PCを全く使用できない生活に耐えられるでしょうか?スマホで代用できるとはいえ、インターネットでの調べものも、youtube閲覧も、レポート執筆も資料作成もできなくなります。PC中心の生活を送っていない人でも、PCが使えない期間というのは意外と不便なものなのです。
このようなとき、ゲーム以外の処理を代行できるサブマシンは、心強い味方です。サブマシンがあるという心の余裕が、精神的なストレスを減らしてくれます。
サブマシンはコスパと安定性重視で
サブマシンはあくまでも「代替機」ですから、高価なものは必要ありません。コスパと安定性を重視していけば良いでしょう。個人的には「メインマシンの5割程度の価格」を想定して購入しています。
例えばメインマシンが18万程度なら、サブマシンは8万~9万円といった具合ですね。BTOショップで販売されているゲーミングPCに例えると、
メインマシン:ドスパラ「GALLERIA XF」
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7 8700(6コア12スレッド、3.20GHz-4.60GHz動作) |
メモリ | 8GB |
GPU | RTX2070 |
ストレージ | SSD 500GB,HDD 2TB |
電源 | 650W(80PLUS BRONZE) |
サブマシン:ドスパラ「mini Magnate IE」
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i3 8100(4コア4スレッド、3.60GHz動作) |
メモリ | 4GB |
GPU | CPU内蔵(UHDグラフィックス630) |
ストレージ | HDD 500GB |
といった具合でしょうか。個人的には30万円近いゲーミングPCを1台購入するより、メイン+サブで総額25万円程度になるような買い方のほうが、満足度が高い気がします。