企業向けモデルのPCが、リース期間を終え、リフレッシュされて市場に出回ることがあります。いわゆる「再生品」ですね。この再生品PCは、中古とはいえ保証がしっかりしているため、サブマシンや業務用のPCとして人気があります。
しかし、ゲーミングPCとしてはどうでしょうか。実は再生品PCは、安く手頃なゲーミングPCになる可能性を秘めているのです。
ゲーミングPCは高い!しかし再生品なら…?
よく市場に出回る再生品PCは、IBMや富士通のものが多いです。特にIBMの「OPTIPLEX」や富士通の「Mate」シリーズですね。
この2つは、再生品PCとして年に数回、定期的に出回ります。これらはオーバーホールやリストアをかけられたのちに品質検査を受け、再販されています。そのため、中古品と言えども入手しやすく、品質も安定しているわけです。
ただし、もともとビジネスユースが目的ですから、ゲーミングPCとしては使用できません。なぜなら、GPUが貧弱もしくは「お飾り程度」しかないからです。
これら再生品PCの大半は、CPU内蔵グラフィックのみで、独立したGPUは搭載していません。そもそもGPUを搭載する仕様になっていないことも多いです。
しかし、一部のBTOショップやパーツショップでは、この再生品にGPUを組み込んでゲーミングPCとして販売しています。これが非常に安く、カジュアルにゲームを楽しめれば良いというライトゲーマーにぴったりなのです。
6万円以下でGTX1050Ti搭載PCが買える!
例えばイオシスが販売している「イオシスオリジナルゲーミングデスクトップ」は、IBMのOPTIFLEXの再生品にGTX1050Tiを搭載し、価格は59800円。
GTX1050Ti搭載のゲーミングPCとして考えれば、非常に安いです。ちなみにスペックは、
OS | Windows10 Pro |
CPU | Core i7-3770(4コア8スレッド) |
GPU | GTX1050Ti |
メモリ | 8GB |
ストレージ | HDD 500GB |
保証期間 | 3ヶ月 |
といった具合で、性能的にはバランスが良いですね。5世代前のCPUとはいえ、上位モデルの物理4コアですから、今でも十分通用します。
再生品PCは格安ゲーミングPCに最適かもしれない
ちなみに、大手BTOショップのドスパラでも、再生品+GPUの構成で「リノベーションPC」を販売中です。PCパーツの進化により、数年前のCPUでも十分な性能を持ったゲーミングPCになる例が増えています。
多くの場合、足りないのはGPU、つまりグラフィック能力だけなのです。そのため再生品+GPUという組み合わせは、格安ゲーミングPCの定番になるかもしれません。
ちなみに個人でも、再生品PCを買ってGPUを足せば、同じような構成にできます。しかし、中古品における保証の存在は無視できないため、できればBTOショップで購入するようにしましょう。