私が初めてデスクトップパソコンを分解し、グラフィックボードの増設のためにマザーボードを取り替えた時の話でした。
当時2万円ほどの価格だった某社から発売されていたとあるゲーミングPC用のマザーボードのコストパフォーマンスに魅了され、パソコンオタクの私は大喜びで自身のデスクトップへの組み込みを開始しました。
静電気が通らないように放電はきちんとした
手についた静電気を逃がす方法は以下が手っ取り早いです。
- 水で手洗いしまくる
- 身近な家具の金属部分を3分ほど触りまくる
私の場合は、パソコンやその他精密機械の分解・カスタマイズ・自作をする時には、基本的には必ず手に残っている静電気を、身近な金属を握りしめてぎゅーぎゅーして逃します。いつもびびって5分ほどかけて部屋中の家具の金属部分に触り、極めつけは水で手洗いをして放電は徹底していましたが、例のマザーボードをデスクトップに換装しようとした時も、それだけは徹底していました。
マザーボードに手が少し触れただけでピンが折れた
はい、正確に言えばここで完璧に壊れました。マザーボードはピンと呼ばれる無数の針のようなものが集まっており、その針のようなもの一本一本に流れる電流の量や電圧がきっかり設計されているため、それが例え一本でも曲がったり折れたりしようものなら、もう使い物にならなくなるということも普通にあるのです。
BIOS画面すら立ち上がらなくなった
ディスプレイに繋げて起動してみて絶望しました。「やっぱさっきのめちゃくちゃアウトだった」そう気付くと同時に、「これってどう考えても保証効かないよな」とか妙に冷静に事態の深刻さが身に沁みてきて、2万円という価格を考え出すと本当にもう死にたくなりました。
しかし、なぜか新品と交換してもらえたという奇跡
どこで買ってどこで返品対応をしてもらえたかを書くと何かしらの風評被害や迷惑をかけてしまいそうなので、マザーボードの名前や販売元、返品対応してくれた場所の名前は伏せますが…
事情も販売元に説明しましたし、本当にダメ元で問い合わせをしました。そして、明らかに私のせいなのになぜか交換してもらえたんです。これにはおそらく、マザーボードという精密過ぎる機械の性質上、輸送の段階で何かしらの損傷が起きやすいためでしょうか。こうした事情もあって、メーカー側も何個かの製品は輸送や製造の段階で不良品化するということから、返品・返金対応には非常にデリケートなようです。