マルチオンラインゲームなどパソコン向けの3Dゲームをプレイしようとすると必ず問題になるのが3Dグラフィック性能です。一般的なパソコンの場合、ゲームプレイに必要な性能を満たしておらず、より高性能なゲーミングパソコンへの買い替えを検討されている方もいらっしゃるのはないでしょうか。
今回は店頭やネットショップで誰でも簡単に購入できるゲーミングBTOのメリット・デメリットをご紹介します。
BTOというパソコンの買い方
パソコンはメーカーが決めたパーツ・組み合わせだけで販売される形態がほとんどで、ユーザーはその中から選んで購入します。しかし、ゲーミングパソコンはプレイしたいゲームによって選ぶべきパーツや構成が異なり、ゲーム向けの高性能なパーツは数の確保や価格の安定が難しいという面から取り扱わないパソコンメーカーが多いです。
このような背景からゲーミングパソコンはユーザーがパーツ選定から組み立てまで行う自作パソコンが主流でした。当然パーツに関する情報など下調べが必須な上、パーツの中には日本語のマニュアルがない製品もあり初心者にはハードルが高いものでした。
そこでユーザーが選択した性能のパソコンをオーダーメイドで販売するBTOという販売形態が誕生しました。ユーザーはBTOメーカーが用意したパーツ一覧から自分の用途に合ったものを選択するだけで購入できるため、これまでゲーミングパソコンを購入したことがない人でも簡単に買うことができるようになりました。
BTOのメリット
事前に調べる情報はプレイしたいゲームメーカーが公表している推奨スペックだけです。メジャーなゲームタイトルならゲームメーカー推奨のゲーミングBTOパソコンもあるため基本構成のまますぐに注文できます。個々のパーツや組み合わせ・サイズなど全てを調べ上げないと組み立てられない自作パソコンとは大きな違いです。
そして店舗を構えているBTOメーカーであれば店頭で試遊可能なことが多く、購入前にプレイしてBTOの構成をチェックできるという強みがあります。ゲームメーカーの推奨スペックを満たしていても快適にプレイできない場合や推奨ペックが公表されてないゲームもあるため購入前の実機でテストプレイできるチャンスを逃す手はありません。
BTOはサポートが充実
購入後もBTOメーカーの修理保証やサポートを受けることができるので安心して購入できます。1年間の修理保証を3年や5年に延長できる追加オプションを用意しているBTOメーカーが多く、購入後も長く付き合えます。保証期間内にBTOパソコンを買い替える時も延長保証の譲渡ができるBTOメーカなら高額査定がつきやすいのも特徴です。自作パソコンの場合、すべてユーザーで解決しなければならず時間や経験だけでく、追加出費も必要です。
BTOパソコンの注意点
購入時にユーザーが選択したパーツ構成から変更や分解を行うとBTOメーカーからの修理保証やサポートが受けられません。自作パソコンなら自由にパーツを入れ替えて新作ゲームにも対応できますが、BTOパソコンの場合は制約が多くリスクを承知でユーザーが改造するか買い替えることしかできません。さらにオンラインゲームの中にはアップデートや機能追加で推奨スペックが引き上がるケースが少なからずあるためBTOの構成は性能に余裕を持たせるよう気を付けたいところです。
ゲーミングBTOパソコンは自分でクリーニングできるかが大切
ゲーミングパソコンの場合、定期的に内部のホコリを取り除くクリーニングが重要ですがパソコンケースのカバーを開けられないように封印シールが貼られているBTOメーカーの場合、店頭へ持ち込みや発送して有償のクリーニングを依頼することになります。
上位機種であればホコリの侵入を防ぐエアフィルターが装備され、エアフィルタをユーザー自身で掃除できるような構造になっているものが多いですが、普及モデルや省スペースモデルにはほとんど採用されていません。購入時には自分でクリーニングできるかどうかチェックしましょう。
まとめ
ゲーミングBTOパソコンは購入までの敷居が低く、プレイするゲームが決まっていればすぐに購入できる反面、メンテナンス性やスペックを変えられない欠点があります。決まったゲームタイトルを長く遊ぶことには向いていますが、続々発表される新しいゲームを快適にプレイするには性能に余裕をもたせるため高価なパーツ構成が求められます。プレイスタイルに合わせて自分に合ったBTO構成でゲームを楽しみましょう!